愛媛新聞「青嵐俳談」 (@seiranhaidan) 's Twitter Profile
愛媛新聞「青嵐俳談」

@seiranhaidan

愛媛新聞文化面の若者向け俳句投稿欄「青嵐俳談」です。2018年5月スタート。掲載は毎週金曜日。作品や選評を紹介していきます。 投句は➡ehime-np.co.jp/online/hiroba/…

ID: 989819236657774593

linkhttps://www.za-chelin.jp/blog/seiran_haidan calendar_today27-04-2018 10:51:10

916 Tweet

503 Takipçi

7 Takip Edilen

愛媛新聞「青嵐俳談」 (@seiranhaidan) 's Twitter Profile Photo

2月13日付【天】#青嵐俳談 剝き出しの冬日、瀝青、韓国詩 東温 堀雄貴 【森川大和評】 「瀝青」はアスファルトの素材。冬日も道も詩語も「剝き出し」で荒く、崖のようにざらつく。道が南北の国境を超えて、背骨のように繋がる。詩は愛を、血のルーツを、朝鮮半島の歴史や精神を、叫ぶものか。

愛媛新聞「青嵐俳談」 (@seiranhaidan) 's Twitter Profile Photo

2月13日付【地】#青嵐俳談 節東風の頁読点ばかり攫ふ 長野 野村斉藤 【森川大和評】 「節東風(せちごち)」は晩冬。春待つ東よりの風。湿度がある。その風が、紙面の読点「、」を攫い上げていく不思議。鳥獣虫魚の目覚め、草木花の萌芽に通じる余白の開き具合。(→続)

愛媛新聞「青嵐俳談」 (@seiranhaidan) 's Twitter Profile Photo

2月13日付【人】#青嵐俳談 かはらけにみづの匂へる寒さかな 神奈川 ギル 【森川大和評】 「かはらけ」は近世まで使い捨てで利用された素焼きの盃。発掘現場か。冷気を吸い込んだ時に、遠くに「みづ」が匂う。宴の跡、何思う人々ぞ。「寒さ」が過去の人の心と作中主体の心の波を同調させる。

愛媛新聞「青嵐俳談」 (@seiranhaidan) 's Twitter Profile Photo

2月13日付【嵐を呼ぶ一句】#青嵐俳談 一二三忌の歩に千敗といふ力 松山 広瀬康 【森川大和評】 先月「ひふみん」こと加藤一二三九段が天に召された。通算対局数、敗数が歴代一位。勝数も四位の偉業。生涯に「歩」に何度触れ、何度突き出したか。成れば「金」。最弱の駒が盤面を決める日も。(→続)

愛媛新聞「青嵐俳談」 (@seiranhaidan) 's Twitter Profile Photo

2月20日付【天】#青嵐俳談 えいゑんの仮縫ひとして火は冬に 兵庫 石村まい 【神野紗希評】 火は常にゆらめき、同じかたちをとどめない。その定まらなさを、永遠の仮縫いと見た。詩的な把握。世界の綻びを閉じ合わせようと、火は冬を燃え続ける。(→続)

愛媛新聞「青嵐俳談」 (@seiranhaidan) 's Twitter Profile Photo

→同時作〈爪といふ薄き蹄のわれらに雪〉も、爪を蹄と把握し、獣としての原初の感覚を引き出した。

愛媛新聞「青嵐俳談」 (@seiranhaidan) 's Twitter Profile Photo

2月20日付【地】#青嵐俳談 認証にマスク外して僕である 愛媛大 野上翠葉 【神野紗希評】 僕が僕である存在証明を、端末の顔認証という些末で無機質な場面に求めた。ずらすマスクも冬の季語なら、寒々しさが潜み寄る。(→続)

愛媛新聞「青嵐俳談」 (@seiranhaidan) 's Twitter Profile Photo

→同時作〈だらしのない言語野へようこそ脱兎〉も、「だ」の頭韻が独自のリズムを生みつつ、きりりと緩い。

愛媛新聞「青嵐俳談」 (@seiranhaidan) 's Twitter Profile Photo

2月20日付【人】#青嵐俳談 りんご煮るからだに生殖器ひとつ 松山 板尾奈々美 【神野紗希評】 眼前に煮られる林檎にアダムとイヴの果実を思えば、からだに埋めこまれた生殖器の存在がふと意識される。

愛媛新聞「青嵐俳談」 (@seiranhaidan) 's Twitter Profile Photo

2月20日付【人】#青嵐俳談 羊水の夢を見るみづ浮寝鳥 米国 爪太郎 【神野紗希評】 羊水が胎児を浮かべるように、ひととき鳥を眠らせる水の静けさ。

愛媛新聞「青嵐俳談」 (@seiranhaidan) 's Twitter Profile Photo

2月20日付【嵐を呼ぶ一句】#青嵐俳談 雪折の選挙一票重くなる 大分大院 鶴田侑己 【神野紗希評】 降り積もった雪の重みで枝が折れてしまうのが「雪折」だ。先般の衆議院選挙は、各地で大雪のなか強行された。雪でやむなく投票を諦めた人も少なくないだろう。(→続)

愛媛新聞「青嵐俳談」 (@seiranhaidan) 's Twitter Profile Photo

→そのぶん、投票所に辿り着けた一票はより重要になる。枝にのしかかる雪の重さ、一票の重さ。時代の実感を刻んで残すのも、大切な俳句のあり方だ。

愛媛新聞「青嵐俳談」 (@seiranhaidan) 's Twitter Profile Photo

2月27日付【天】#青嵐俳談 牛乳が地獄のやうに沸いて春 大阪 葉村直 【森川大和評】 一度、真っ赤な池も想像させるが、沸き立つ牛乳の白さ、鍋に立ち上る香の柔らかな甘さに比重が移り、死生が裏返り、春の萌芽の活気へと重なる。牛乳の泡一つ一つがはじける。(→続)

愛媛新聞「青嵐俳談」 (@seiranhaidan) 's Twitter Profile Photo

2月27日付【地】#青嵐俳談 凍蝶を風にめくれる海と思ふ 神奈川 ギル 【森川大和評】 木の根や樹皮の割れ目にルリタテハ等の凍蝶を見れば、その吹かれ様に海を思うだろう。まるで蝶が見る走馬灯の記憶の顕現。

愛媛新聞「青嵐俳談」 (@seiranhaidan) 's Twitter Profile Photo

2月27日付【地】#青嵐俳談 馬の絵の蒼くまだらな修司の忌 埼玉 互井宇宙論 【森川大和評】 競馬好きだった寺山には、馬がそう見えていたのかも。天井桟敷のポスターならば、まだらな部分はネガポジの反転。

愛媛新聞「青嵐俳談」 (@seiranhaidan) 's Twitter Profile Photo

2月27日付【人】#青嵐俳談 笛の音外れてバレンタインデー 京都大 水野不葎 【森川大和評】 昨今は本命よりも友達や推しの相手にチョコを贈る傾向が強い。とはいえ、バレンタインには年間の半分のチョコが売れるというから、世間は熱を帯びる。その中で、この句の気の抜けた捉え方が絶妙である。

愛媛新聞「青嵐俳談」 (@seiranhaidan) 's Twitter Profile Photo

2月27日付【嵐を呼ぶ一句】#青嵐俳談 福豆や政見放送の手話キレキレ 大洲 坂本梨帆 【森川大和評】 先日の衆議院選挙の様子か。政見の内容よりも手話の熟練した勢いが目に飛び込んでくる。その政見は、視聴する有権者にとって鬼と出るか、福と出るか。