伊丹万作名言集(伊丹十三記念館) (@mansaku_itami) 's Twitter Profile
伊丹万作名言集(伊丹十三記念館)

@mansaku_itami

伊丹十三記念館(愛媛県松山市)によるbotです。映画監督・脚本家・文筆家として活躍した伊丹万作(1900-46、伊丹十三の父)の著書から、ときに厳しく、ときにユーモアあふれる味な名言を1日3回ツイートします。

ID: 229755010

linkhttp://itami-kinenkan.jp/ calendar_today23-12-2010 07:03:04

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シンクロナイズ:トーキーの第一歩。最も普遍的な、最もあたりまえのことでありながら、なぜか容易に実現しなかつたこと。これに神経質でない人はトーキーの製作にたずさわる権利はない。「最新カツドウ用語略解」

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シナリオのよさを誤りなく判断するには、結局、他の芸術作品の場合と同じく、作品の中に含まれている独創力の多少を検討する以上に重要なことはあり得ない。批評の混乱というものは、いつも人々がこれを忘れたときに始まる。「洛北通信 - 古い手帳から」

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私は俳優を打つたこともある。私も人間であり相手も人間であるからには、ときとして倫理も道徳も役に立たない瞬間があり得る。しかし法則を問われた場合には私はいう。どんなことがあつても俳優をしかつてはいけない、と。「演技指導論草案」

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物質的文明という言葉はかなり妙な言葉である。ましてこの四字で西洋の文明を罵倒し得た気になつているのは非常に危険である。文明とは、人間の精神がどの程度まで物質を支配し得るかという能力の尺度をしめす言葉にほかならぬのである。「去年の手帳から」

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白砂糖がどしどしおかまいなしに食べられたときは、だれも白砂糖の害を説く人はなかつた。しかるに白砂糖が不足して十分に食えなくなると、急にけんけんゴオゴオと白砂糖の害が説かれはじめた。「日記風の病床雑記」

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現代のいわゆる結核療法というものを読んでみると、その内容はことごとく精神修養書に類するものばかりである。自分はこの種の著者に告げたい。結核の原因は結核菌であつて決して「精神修養の不足」ではないことを。「静臥雑記」

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芸術の権威がまつたく認められない社会は不安な社会である。非常に長い歴史を持つた古典が急に禁止せられたり、非常に多くの崇拝者を持つ芸術家の作品が無造作に禁止せられたりする社会は、それだけですでに不安な社会である。「洛北通信 - 雑感」

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写された対象がいくら芸術価値に富んでいても、それは映画自体の芸術価値とは関係のない事実である。今さら持ち出すだけの値うちのないことであるが、この中には映画の分類に関する重要な示唆が含まれていると思う。「覚え書」

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映画界にいて有名になることは電燈のスウィッチをひねるくらい造作のないことなのである。俳優にしても、監督にしても有名になつたからいくらか偉いんだろうなどとうぬぼれぬがいい。「苦言抄」

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映画は、大衆の芸術である。ゆえに、大衆を離れて映画は存在し得ないということは一応真実であるが、それだから、大衆の愛好するのがよき芸術だというのは、実に人の目をごまかした理論の飛躍である。「洛北通信 - 古い手帳から」

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自分の見る夢は映画と少しもちがわない。ちやんと輪郭があり、すばらしい大移動まであるのは顔負けである。「日記風の病床雑記」

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トラジディ:悲劇。人がカツドウを見て泣くのである。すなわち喜劇である。すでに名からして悲劇というからにはこれはもう立派に喜劇である。「最新カツドウ用語略解」

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全然無邪気にF・Oやワイプを使われてはたまらない。F・Oするには、どうしてもF・Oしなくてはならない瞬間というものがある。自分自身の手数においてそれを発見しないものが、F・Oという手法だけ覚えたつてしようがない。「覚え書」

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俳優に対する演出者の強みには個人的なものと一般的なものと両様ある。個人的なものとはもつぱら演出者の個々の目の鋭さに由来するが、一般的なものは、演出者がいつもカメラの眼を背負つて立つているという職分上の位置からくる。「演技指導論草案」

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今日も飛行機窓の上をとぶ。 たくましき先ほそつばさ張りつよき新鋭機飛ぶわがぬかをすりて 「日記風の病床雑記」#短歌 #tanka