蒼音 (@chari433) 's Twitter Profile
蒼音

@chari433

日本酒醸造家/ジャズギタリスト/歌人(塔)/おっさん/乾杯から日本酒/毎日散歩/素敵な短歌に #蒼薔薇短歌 と称して毎日一首評を書いております/ヘッダー画像は秋山ともすさん、アイコンは月岡烏情さんにいただきました/たにゆめ杯2最優秀賞/第15回塔新人賞/よろしくお願いします

ID: 143815865

calendar_today14-05-2010 13:33:59

8,8K Tweet

984 Followers

644 Following

蒼音 (@chari433) 's Twitter Profile Photo

今回の塔短歌会賞の作品は、月詠だとあまり採られないテーマであえて挑戦してみました。そのテーマで予選通過なので、自分としては充分結果を出せたと思っています。予選通過作は誌面に発表されないので、何か別の形で発表できればと思っています。ありがとうございました!

蒼音 (@chari433) 's Twitter Profile Photo

#蒼薔薇短歌 1523 乳ふさの奥へと腹へと手を入れるあたたかいあたたかい死のからだなり/梶原さい子『ナラティブ』 亡くなった直後の体にまだ残る体温。それは主体の願いが生んだ温度かもしれない。「あたたかい」のリフレインに、そんな想いを感じた。上の句の具体的な描写に、歌の生がある。

蒼音 (@chari433) 's Twitter Profile Photo

#蒼薔薇短歌 1524 石狩の番屋に異国の青年は手際良く網から鰊を外す/藤林正則『現代短歌新聞169号』 「異国の青年」は外国人研修生か。漁師も人手不足なのだろう。「手際良く」の描写がいい。「石狩の番屋」に日本の原風景のような懐かしさがある。それ故、「異国の青年」との取り合わせが印象的。

蒼音 (@chari433) 's Twitter Profile Photo

#蒼薔薇短歌 1525 荒れ果てし映像撮りたる人物の息感じつつ報道を見る/栗木京子『塔2026年4月号』 テレビなどで報道される映像には、どうしてもカメラマンの主観も入らざるを得ない。そこに「息」を感じた所が一首の肝だと思う。「映像を撮りたる人物」を主体は「報道」に見ているのだ。

蒼音 (@chari433) 's Twitter Profile Photo

#蒼薔薇短歌 1526 夕暮れのようにあなたはやって来て薄墨を磨る古き机に/大引幾子『塔2026年4月号』 「薄墨を磨る」は身近に不幸があったのだろう。「夕暮れのように」の比喩に、言葉を発さずとも「あなた」の落ち込むさまが表現されている。最後に机だけに焦点を当てる所に、主体の感情も感じた。

蒼音 (@chari433) 's Twitter Profile Photo

#蒼薔薇短歌 1527 握り合う手と手のなかでこちょこちょと指をすべらすような交渉/岩舘澄江『COCOON第39号』 表面上は握手しているように見えて、その内では相手を探り合う。「こちょこちょ」のくすぐるようなオノマトペが、この交渉の内実を物語っている。交渉とはこういうものなのかもしれない。

蒼音 (@chari433) 's Twitter Profile Photo

#蒼薔薇短歌 1528 降るあめに無数の莟ふるえいて雪に似し薔薇三つ咲き出づ/田中栄『海峡の光』 出にルビ=い 「雪に似し」なので白い薔薇だろう。「ふるえいて」から冷たい雨を想像する。そんな過酷な環境のなか咲いた「薔薇三つ」。美しさと共に生命力を強く感じさせる描写に、確かな技巧がある。

蒼音 (@chari433) 's Twitter Profile Photo

#蒼薔薇短歌 1529 インドの道あらゆる車のひしめいて会話代りのクラクション鳴らす/谷口富美子『塔2026年4月号』 インドの交通事情を詠う。私は行ったことがないが、雑多で激しい光景を想像させる。ただ「会話代り」なので、日常的なものとして現地に住む人は適応しているのだろう。興味深い。

蒼音 (@chari433) 's Twitter Profile Photo

#蒼薔薇短歌 1530 通勤の列車でひとり虎になる ネクタイをしてスーツを着た虎/宮本背水『塔2026年4月号』 上の句の気合いの入り方にぐっと前のめりになるのだが、「ネクタイ」「スーツ」に現実という壁が立ちはだかる。社会人の悲哀を描きながらも、主体の心に棲む「虎」に一抹の希望がある。

蒼音 (@chari433) 's Twitter Profile Photo

#蒼薔薇短歌 1531 また明日ねと言いて別れる子らのこえ幾億の花芽しずもるなかを/松本志季『第16回塔短歌会賞受賞作「幾億の花芽」』 「花芽」と「子」。それぞれの生命の萌芽が世界には溢れている。「幾億」はそんな希望の言葉として読んだ。温かな視線を感じる。 受賞おめでとうございます!

蒼音 (@chari433) 's Twitter Profile Photo

歌会の司会、難しい…。必ず何かが抜けてしまう。次が今回最後の司会なので、頑張ります。拙い司会ではあるが、せめて歌の読みあげは心に残るようにしたい。

蒼音 (@chari433) 's Twitter Profile Photo

5月号の角川短歌、40代歌人特集ですか。なかなか面白いところを突いてきますね。私も40代歌人のはしくれとして読んでおきたいと思います。

蒼音 (@chari433) 's Twitter Profile Photo

#蒼薔薇短歌 1532 長靴のかかと辺りに掠れゆく名を確かめてふたつ並べる/永井駿『第16回塔新人賞受賞作「篝火を眼に」』 名前入りということは、多くの長靴が並んでいるのだろう。掠れながらも残る名前に、主体自身がこの場での存在を確かめているかのよう。 受賞おめでとうございます!

蒼音 (@chari433) 's Twitter Profile Photo

#蒼薔薇短歌 1533 紙ジャケのベストオブくるり以前にも京都タワーはわたしにあった/橋爪志保『現代短歌新聞169号』 京都タワーのジャケットが印象的なアルバム。それゆえに音楽と場所が結びつくのだが、主体にはそれ以上に思い入れがあるのだろう。それは「くるり」への思いかもしれない。

蒼音 (@chari433) 's Twitter Profile Photo

朧さん、おめでとうございます🎉遂に、ですね!「うたの日」11時部屋でご一緒していた日々が懐かしい…。

蒼音 (@chari433) 's Twitter Profile Photo

#蒼薔薇短歌 1534 風の音にまじりて走るトラックの角を曲がりてその音は絶ゆ/澤村斉美『竜の眠つてゐた跡』 結句の終止形が、バッタリと音が絶えた様子を描写する。ただ、上の句が布石となってトラックそのものが幻だったかのように思われて、実景のような夢のような不思議な感覚になる。

蒼音 (@chari433) 's Twitter Profile Photo

#蒼薔薇短歌 1535 穂先から墨ぽたぽたと落としつつ大きな筆もち紙にぶつける/中橋睦美『塔2026年4月号』 書道パフォーマンスを詠む。「ぽたぽたと」の観察力が場の臨場感を伝える。そして結句「ぶつける」の迫力。四句八音から結句七音に解決する所も、動きがあっていい。ダイナミック。