小学生の頃､国語の教科書に掲載された｢スーホの白い馬｣が大好きで､息子が幼い頃絵本を買い寝る前によく読んであげました｡勇壮にしてもの哀しく､子供心に余韻を感じたものです｡ 今はもうこの手の物語は教科書とは無縁かな｡権力者(このお話では王様)を悪く描くとはけしからん､とか｡

今日はレオナルド・ディカプリオ誕生日。｢ギルバート・グレイプ｣から観ている私は褒め言葉として言います。レオ様もいいおっさんになったと｡かつての美しきオーラは今｢ワン・バトル・アフター・アナザー｣のおっさん臭へ､しかしその変革が齎したのは抜群の存在感。やはりレオ様は偉大なのです。

仲代達矢氏が亡くなりました｡92歳｡シリアスな｢切腹｣｢人間の条件｣からコミカルな｢殺人狂時代｣､若き頃から重厚な演技力で日本映画･演劇界を支えたレジェンドが遂に召されました｡さようなら､真の名優､俳優の中の俳優｡永遠に｡

追悼仲代達矢｢用心棒｣&｢椿三十郎｣ 両作とも悪役だが､前者はギラついた若いヤクザ､後者は藩を操らんとする野心家の侍､タイプは全く異なる｡特に｢椿｣は登場した瞬間に怜悧な殺気で画面が緊張し､また腕が立つ事も一目でわかるのだ｡当時30歳にしてこの老成感｡まさに不世出の役者であった｡

今日はグレース・ケリー誕生日。ゴージャスかつ気品の圧倒的美貌。まさにクール・ビューティーの頂点。｢裏窓｣｢泥棒成金｣でその中から漏れ出る色香を引き出したのはヒッチコック｡恋多き女性でもあった美人女優はその後本物の大公妃となり､さらに52歳の事故死によって伝説となるのでした｡

昨日はデミ・ムーア誕生日｡｢ゴースト｣｢幸福の条件｣まではエロカワ度メガMAX｡その後｢素顔のままで｣等の色モノ方向にスライド､チャリエン2が既にセルフパロディ｡そして今年､さらなる衝撃｢サブスタンス｣が!世間が自身に持つイメージを逆手に取ったその役者根性に私は賞賛を惜しみません｡

｢プレデター バッドランド｣鑑賞｡ユタニ社製アンドロイドを背負ってサバイブする異星人､この魅力的なアイデアがあまり生かされず演出もキレがなく､私は世評ほど楽しめませんでした｡惑星の生命体を武器にする等時折見事な発想もあり､故に惜しい｡でも続編出来たら観るな｡だってあのラストだもの

今日は大原麗子さん誕生日｡私の若き日､素敵な大人女性と無邪気な少女の顔を併せ持ち抜群の人気を誇った彼女｡故に60年代出演作を観た時はそのズベ公ぶりに驚いたものです｡しっとりした佇まいに掠れた声､時折見せるユーモラスな姿｡しかしどこか寂しげな影が｡そして病魔は彼女を奪ってゆきました｡

｢荒野の大活劇｣シネフィルWOWOW再見｡ジェンマが弟と共に大暴れなドタバタマカロニ活劇で確か弟の｢兄貴はあの子の何なのだ｣という台詞(吹替青野武)があったよなと調べたら放送は1975年日曜洋画劇場､つまり｢港のヨーコ･ヨコハマヨコスカ｣ヒットの年でした｡美人ヒロインはシドニー･ローム!

映画好きがバレて嫌なのは｢最近何観ました?｣と聞かれる事で､向こうは自分も知っている話題作くらい出ると思ってるから｢旅と日々｣と答えるわけにもいかず実に面倒です｡映画など興味ないフリしてサッカーの話とかしていてもどこかでバレる｡おれはおれ的覚悟が持てないヘタレアカウントへようこそ

一昨日はアン・ハサウェイ誕生日｡｢プリティ・プリンセス｣で垢抜けないけど良い娘だなと思っていたら｢ブロークバック・マウンテン」で演技派美女覚醒｡目と口主張し過な非バランス顔も好きです｡｢マイ・インターン｣のリアル女子と白い女王の色モノ系双方イケる｡｢プラダを着た悪魔2｣早く観たい!

昨日はジーン・セバーグ誕生日｡暴君プレミンジャーに泣かされた｢悲しみよこんにちは｣米国娘を溌剌と演じた｢勝手にしやがれ｣｡キュートなショートヘアと共に映画史に刻まれた若き姿｡大作｢大空港｣では魅力的な大人女性を｡政治活動に傾倒し官憲に睨まれ､心を病んだ彼女は40歳で亡くなりました。

｢大破壊｣読了｡地殻変動により文明が崩壊した英国を男は放浪する｡｢草の死｣でも終末世界を描いたJ･クリストファーによる破滅SFの傑作｡米国SFの様な楽天性はなく世界はただ死にゆくのみ｡だが掘り出せば缶詰くらいはある｡その先にある地獄を描いたのがC･マッカーシー｢ザ･ロード｣であろう｡

今日は宮口精二氏誕生日｡この温厚そうな役者を剣豪(｢生きる｣ではヤクザ)に抜擢した黒澤の慧眼!｢張込み｣の老刑事､｢人間の条件｣の中国人､｢からみ合い｣の弁護士、枯淡と精悍を巧みに往復する名演数々｡軍人役も似合い､｢あいつと私｣の気弱､｢柴又慕情｣では頑固な父親役も上手いです｡

今日はJ･G･バラード誕生日｡60年代の内省的･耽美的な破滅小説(結晶世界､沈んだ世界)､テクノロジーの廃墟の中で荒廃してゆく人間精神を描いた70年代(ハイ･ライズ､クラッシュ)｡鋭い知性と濃密な描写力､その小説群は21世紀の恐るべき予言書でした｡映画化された｢太陽の帝国｣は少年時代の自伝｡

昨日､戸越銀座から行慶寺､荏原中延に至る定番の散策へ｡特に晩秋から冬の夕方､ここと近くの旗の台商店街を歩くのが私は好きです｡買い物をする主婦､散歩する老夫婦､遊ぶ子供たち｡団欒と晩ご飯の匂いが漂ってきます｡ 中佐も言ってたじゃないですか。 ｢夕方の商店街はいい｡勝利の匂いだ｣と。

今日は内田有紀さん誕生日｡登場期のスポーティな溌剌娘も今やしっとりした魅力溢れる大人女性に｡私が思い出すのはドラマ版｢時をかける少女｣の繊細な主人公｡妹役が安室奈美恵､時代を感じます｡ご両親が経営する六本木のバーに以前それと知らず何度か訪店､ダンディー＆美人のご夫婦でした｡

｢フランケンシュタイン｣Netflix鑑賞｡文学的フランケンシュタイン映画の最高峰｡ゴア描写を極力抑え品格に徹した演出､濃厚なゴシックの空気感｡役者も良い｡でもコッポラ版ドラキュラや今年のノスフェラトゥにもあった何かが足りない｡それは多分“官能性”なのだと思う｡そこはデルトロの弱点かな｡

“フェイス&ボディペインティングの日“(本日)といえば｢ゴールドフィンガー｣の金粉か｢ゴジラ対ヘドラ｣の“かえせ!太陽を”しか思い浮かばないポンコツアカウントの私ですが､明日は大学病院で親不知のシャーリー･抜歯(くだらねー)があって気分はすっかり水銀コバルトカドミウムです｡大丈夫かおれ

今日はソフィー・マルソー誕生日｡｢ラ・ブーム｣の可愛いあの娘も59歳｡｢狂気の愛｣から｢ブレイブハート｣と生育を続け､近年も｢すべてうまくいきますように｣で大人女性の魅力を披露。毎年似たような事言ってますがボンドガールに関しては｢D・リチャーズ＋J・デンチ<ソフィー｣でよろしくです｡