末次 健司 (@tugutuguk) 's Twitter Profile
末次 健司

@tugutuguk

光合成をやめた植物(菌従属栄養植物、腐生植物、寄生植物)研究者。神戸大学理学部教授(兼・高等学術研究院卓越教授)。専門は、植物、昆虫やキノコの自然史(生態や進化)。変わった生物に心惹かれますが、特にラン科植物が大好き。学振応募者や共同研究者を募集中。『「植物」をやめた植物たち(たくさんのふしぎ傑作集)』好評発売中!

ID: 236796572

linkhttps://sites.google.com/site/suetsugujp/ calendar_today11-01-2011 11:45:26

15,15K Tweet

15,15K Followers

131 Following

末次 健司 (@tugutuguk) 's Twitter Profile Photo

キンランが光合成以外の方法でも炭素を調達しているのは、葉が真っ白なアルビノも立派に開花することからも分かります。普通の植物なら種子に蓄えた養分を使い果たすとアルビノだと枯れてしまうので、アルビノでも開花できることは菌への寄生能力があることの証拠になります。doi.org/10.1002/fee.23…

キンランが光合成以外の方法でも炭素を調達しているのは、葉が真っ白なアルビノも立派に開花することからも分かります。普通の植物なら種子に蓄えた養分を使い果たすとアルビノだと枯れてしまうので、アルビノでも開花できることは菌への寄生能力があることの証拠になります。doi.org/10.1002/fee.23…
末次 健司 (@tugutuguk) 's Twitter Profile Photo

これは重要な視点で、アルビノがあっても不思議ではないですね。逆にアルビノ突然変異体で花を咲くのであれば、緑色をしたノーマルな状態でも間違いなく菌に寄生していると思われます。このためフデリンドウをもちろんほかの植物でもアルビノで開花している植物の情報があればぜひお知らせください!

末次 健司 (@tugutuguk) 's Twitter Profile Photo

なおここでいうアルビノはもちろん「花」ではなく「葉」のアルビノです。ラン科植物ではキンランを初めちらほら見つかっているのですが、他の植物ではほとんど見つかっていません。実生は種子に蓄積された養分を使っているので、アルビノで「開花」できるというのが重要です。

なおここでいうアルビノはもちろん「花」ではなく「葉」のアルビノです。ラン科植物ではキンランを初めちらほら見つかっているのですが、他の植物ではほとんど見つかっていません。実生は種子に蓄積された養分を使っているので、アルビノで「開花」できるというのが重要です。
末次 健司 (@tugutuguk) 's Twitter Profile Photo

開花できるアルビノの発見がどれくらい凄いかというと、それだけで論文になるくらい凄いんですよね~。他にもあるはですが、被子植物で公式に報告されているのはラン科以外だとイチヤクソウだけです。よく知られているキンラン・カキラン属以外で発見されたらDMやメール等でお知らせください。

末次 健司 (@tugutuguk) 's Twitter Profile Photo

同位体分析の結果からフデリンドウが部分的菌従属栄養植物であることを示唆する論文を以前発表しておりますが、難しい解析以上にこちらの写真のほうがフデリンドウが菌から養分を得ていることを直感的に理解できますね。素晴らしい写真だと思います。doi.org/10.1007/s10265…

末次 健司 (@tugutuguk) 's Twitter Profile Photo

この研究もとても面白い!そして今の時代でこの内容(自然史的な面白い現象の発見+系統推定)がScienceに掲載されるのだというのも若干驚きでもある。無印のNatureやScienceは一生縁がないと思っているけど、こういう仕事もScope内なら一縷の望みは捨てないでよさそう。

奥山雄大(茨城県在住関西人) (@yokuyama) 's Twitter Profile Photo

教員対談は今のところ1名のみ来てくれました。今日都合がつかなかった方も随時話はできますので当研究室への大学院進学に興味がある方はお気軽にお声がけください。

末次 健司 (@tugutuguk) 's Twitter Profile Photo

これは高校生向けの話ですが、神戸大学の理学部はAO入試もオススメです。正直、京大などに比べると生物に関し特色のある活動をしている受験者は少ないので、そうした方はアピールになりますし、逆に生物に関係なくても打ち込んだことを記載しても十分戦えます! edu.kobe-u.ac.jp/fsci-biol/admi…

末次 健司 (@tugutuguk) 's Twitter Profile Photo

神戸大学理学部生物学科は、マクロ系が充実しており(私以外にもマクロ系の先生が沢山いるので)、生態や進化に関心がある方にとっても良い環境なのではないかと思います!

小坪 遊 Yu Kotsubo (@scikotz) 's Twitter Profile Photo

有料記事がプレゼントされました!4月30日 18:23まで全文お読みいただけます ホンビノスガイ 増えても減っても悩ましい 答えは豊かな干潟の中に:朝日新聞 digital.asahi.com/articles/AST4T…

末次 健司 (@tugutuguk) 's Twitter Profile Photo

アルビノで間違いないと思います!ギンランはもともと半分くらいの炭素を菌に依存しているので、このようなことが可能になりますね~

末次 健司 (@tugutuguk) 's Twitter Profile Photo

太めの感じでフォルム的にはちょっとキリシマに似ているのですが、着色部が子房のため、こちらは普通のギンリョウソウということになるかと思います。またキリシマギはアカマツなどの針葉樹と共生する菌に寄生おり、映り込んでいる周辺の環境からもこちらはギンリョウソウであることが示唆されます!

末次 健司 (@tugutuguk) 's Twitter Profile Photo

左の個体はベニバナと言ってよいくらいの色味だと思います。右の個体は確かに微妙ですね・・。逆を言うと、このような連続性もベニバナギンリョウソウは、品種(最も下の階級)でしか区別できない証左であるといえるかもしれません~。

末次 健司 (@tugutuguk) 's Twitter Profile Photo

>RTs アルビノ大好き人間で、多数の論文を執筆しています。キンラン属・カキラン属以外でのアルビノの開花個体を発見された方は是非ご連絡ください。フデリンドウもまだ開花個体は未発見です(ほぼアルビノの開花個体ならびに葉の時期の巨大アルビノの情報はあり、どこかにあるはずですが・・・)。