@tobeyokashi
pfui!ねこと読書するカラスの戯言。
ID: 1391362976301477890
calendar_today09-05-2021 12:02:46
900 Tweet
606 Followers
311 Following
2 years ago
テリー・ギリアム「フィッシャー・キング」鑑賞。人気絶頂のDJからヒモに落ちぶれておもちゃのピエロに独り言ちるジェフ・ブリッジス、一々のしぐさが軽妙でハッピーそうなのに悲しく気が狂ったロビン・ウィリアムズ、二人のかけ合いが楽しく画面から目がはなせなかった。「おれは こいつが好きだ!」
津原泰水「バレエ・メカニック」 シュール、ミステリ、SFと章ごとに筆致が異なるが失われた存在を幻想のなかに探す点は通じているみたい。喪失した対象の代替物として互いを浪費しあうように関係する人間模様に気味の悪さを覚えた。謎が多く現実への空手形をつかまされて夢に閉じていく感覚が残った。
「トゥルー・ロマンス」鑑賞 ロマンチックだわ!じゃないよ、バカだなあ。最高
フェリーニ「道」を観る。馬のひづめの音だけがひびいている夜にさみしそうなジェルソミーナのうつむいた姿が映される場面。イル・マットが無造作に小石をにひろって話すところで不意に思い出されて印象的だった。「これが無益ならすべて無益だ。空の星だって同じだとおれは思う」
平成ガメラ三部作を観おえる。特撮の迫力はいうまでもなくちょっとしたカメラの動かし方も巧み。ガメラ視点でブレながら都市を見おろす演出など画面ごしでも足元がヒヤヒヤする。フォークロア的な導入からガメラの立場が複雑に問われる3がとくに好き。炎のなか敵地に向かおうとする姿にもグッときた。
カラックス「ボーイ・ミーツ・ガール」鑑賞。ポエティックで静かな映画。出会ったはずのふたりの視線を交錯することもまれに虚空をさまようようにみせている。かれらはまだひとりで殻のなかにいるみたいだ。「ぼくは”ぼくら”を嫌う 一緒にいるともっと孤独になる」
#撃ち抜かれた短歌を語る 「男の子なるやさしさは紛れなくかしてごらんぼくが殺してあげる」/平井弘 じぶんのなかの少年のよわさを消してしまいたい不安な青年のイメージ
ヤン・ファーブル「わたしは血」という脚本?のぜんぜん読めないページ。聞きなれない血管の名前がならべてある。呪いめいた引用もあいまって湿った鉄のにおいをかぐ思いがする。「オオ血ノ緋色、オマエハ神ガ触レタ至高ノ場カラ流レ出タ。オマエハ蛇ノ冷タイ息ニ決シテ犯サレタコトノナイ花デアル。」
ミカ・カウリスマキ「GO! GO! L.A.」鑑賞。一目ぼれした女の子を追ってチャーリー(挙動不審)はUKからロサンゼルスへ出かけていく。舞台はL.A.でも画面がどことなくヨーロッパ風味。主人公のわけわからん突飛な言動に困惑したりしたがギター構えてる脇役のギャロがCOOLで全体的なセンスもわるくない。
本棚の一等地に介入するウエルベック氏。ある島の可能性、発言集を読み終わると一巡。本の整理がすんだら新作も買おうと思うがいつになることやら。
デュラス/モデラート・カンタービレ 無関係な情死事件に仮託しつつ微妙に表情をかえるセリフと場面の反復がアンヌを存在の危機に導いていく。あたかも楽譜であるような小説。映画はモローの慟哭が見どころとしてもメロドラマがすぎて退屈してしまった。たしかに監督には狂気の才能が欠けていたのかも。
「クリスマス・ソングが好きだ クリスマス・ソングが好きだというのは嘘だ」/佐クマサトシ 始業時からにわかに思い出されPC閉じるまで頭についてまわった一首
「月に囚われた男」鑑賞。月でひとり採掘にいそしむサムは自己直視を迫られる限界において自身がもっとも信のおけないものであることで、距離をこえて孤独な男だった。ロボのガーティの性格(あえて性格と書きたい)が好印象。I hope life on Earth is everything you remember it to be. いいやつ~!
#2023年の本ベスト約10冊 愛と障害/ヘモン 喪の日記/バルト カメラ/トゥーサン 花腐し/松浦寿輝 映像のポエジア/タルコフスキー 吉原幸子詩集 白昼のスカイスクレエパア/北園克衛 白鳥古丹/吉田一穂 ぼくが電話をかけている場所/カーヴァー 恋するアダム/マキューアン
煩悩が払いきれていなかったのか新年早々「痴人の愛」を鑑賞。馬か気ちがいか。ひどい絵面ばかりで笑いこけてしまった。でも少しばかり切なくもある締めくくり。小説もこんなんだっけ?
a year ago
先日、箱男を観にいってきた。残念ながら眠らないように耐える退屈な鑑賞になった。ダンボールアクションはわるくなかったけど原作より先に映画が古びてしまってる感じがあった。
あ、10月の月 顔のない満月がある 名前のない存在 あなた が ある 白石かずこ「10月のセンチメンタル・ジャーニー」 ジャーニーする気力もなく10月がおわった
9 months ago
#2024年の本ベスト約10冊 一千一秒物語/稲垣足穂 地上の見知らぬ少年/ル・クレジオ 野草/魯迅 街のスタイル/衣巻省三 内なる辺境/都市への回路/安部公房 レ・コスミコミケ/カルヴィーノ 天使エスメラルダ/デリーロ 新国誠一詩集 長い別れのための短い手紙/ハントケ リタ・ヘイワースの背信/プイグ
2 months ago
気に入ってる本を並べておこうと棚をあけたのだがどれもそれほど大事じゃない気がしてきてほこりを落とすだけで終わった
一條次郎「レプリカたちの夜」 夢のようにとりとめのないようで巧妙に加工されたフィクションのおもしろさがたしかに感じられ作者のほかの作品も買ってみた、表紙の生きものたちかわいい