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くすりの家庭教師 ™奥村友紀【公式】

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PHARMYUKI™代表。中薬のエビデンス、ビックデータを用いた観察研究、薬剤疫学、公衆衛生など、英語論文を毎週1報紹介しています。エックスでは国際中医師の試験に向けたポストを呟きます。ヘッダーとアイコンはくすり子さん @nikonikoomeme
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○PISCSで予測出来るのは、肝臓(及び小腸)での代謝阻害で起こる相互作用 ただし、この式が適用できるのは、基質薬の未変化体としての尿中排泄の寄与が大きくない場合、すなわち肝臓(または小腸)での代謝がメインである薬に限られることに注意して下さい。

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○PISCS理論の実例 実例をいくつか挙げます。 CRとIRは、「薬物動態の変化を伴う薬物相互作用2015」から数値を得ました。

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○CYP2D6が関与する相互作用 ・メトプロロール(CR:0.8)をパロキセチン(IR:0.9)と併用した場合、メトプロロールのAUCは3.6倍。 ・デキストロメトルファン(CR:0.9)をパロキセチン(IR:0.9)と併用した場合、デキストロメトルファンのAUCは5.3倍。

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まとめ このようにPISCS理論を利用する事で、未知の相互作用によるAUCの理論値を求める事が出来ます。 ここで得たAUCの増加率は、未知の組み合わせによる相互作用を経た場合も安全な血中濃度域に留まるかの、有力な判断材料になると考えます。 実測値を文献で調べる事が一番ですが、新薬等の理由で

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情報が少ない場合には、非常に有効な手法と考えます。 これからの薬剤師は、身につけたい理論です。成書を手に入れて、精読することをお勧めします。

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参考文献 「これからの薬物相互作用マネジメント 臨床を変えるPISCSの基本と実践」大野能之 じほう 「薬物動態の変化を伴う薬物相互作用2015」 medical-tribune.co.jp/news/poster_20…

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中医学では、IGTやT2DMは以下のように進行すると考えられています。 初期: 脾胃湿熱(過食や生活習慣の乱れで湿熱が蓄積)。 中期: 気陰両虚(脾胃の機能低下で気と陰が消耗)。 後期: 血瘀や腎虚(長期の陰虚で血流停滞や腎機能低下)。 天斉カプセルの生薬は、これらに対応します。 補気養陰:

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天斉カプセルは、中医学の「補気養陰、清熱燥湿」を基に、気陰両虚や脾胃湿熱のIGT患者のT2DM移行を抑制(RR 0.55)します。 黄耆・人参が補気し、天花粉・黄連が清熱し、石斛・女貞子が養陰します。 科学的には、血糖低下(FBG, 2 h PG)やインスリン抵抗性改善が裏付けられています。