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須賀敦子

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須賀敦子(1929-98)の著作から、彼女の言葉を呟きます。誤字脱字、その他ご要望などは@yooomifmまで

ID: 710218752

calendar_today22-07-2012 06:26:08

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君は、云う事を持っているのだから、人に時間をとられないように気をつけて、自分をもっと大切にしなければいけない。自分を大切にするということ。それがどういうことなのか。私は自分を大切にしたくない本能のようなものにしょっ中かられる。

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中流階級というのは、世界中、全くいただけない人種であるようだ。物凄いばかりの物質主義。

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しかし、こうやってホンヤクをして毎日淋しい生活をつづけていても全く無駄。どうしてもこの私を日本の役に立てなければ、と考える。しかし、私は淋しいような生き方をえらんで来たのだ。だからミラノだって、日本に帰っても、淋しい生活が私を待っていることを忘れないように。

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ここで腰をすえて考えなければならない。ドイツ語をならってホンヤク屋で一生をすごすか、それとも外国語を忘れて自分で書くか。どうしても後者の方が賢明というのか、妥当というのか、私に与えられた道のように思われる。

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行きたいところ、行くべきところぜんぶにじぶんが行っていないのは、あるいは行くのをあきらめたのは、すべて、じぶんの足にぴったりな靴をもたなかったせいなのだ、と。

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まわりの静けさのせいだろうか。石のヨーロッパということを痛いほどかんじる。私の中にこの石が入ってしまったということ。車をとめて、カテドラルにむかって歩く。鐘楼のロマネスクの高貴さ。こんなに石をたべてしまった私は、これからどうして生きてゆけばいいのかわからない。「日記 7月21日」

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あれからいろいろなことが、全くいろいろなことがあって、聖母さま、今ここに立っています。ベッピーノに会って、ベッピーノが死んで、おばあちゃんが死んで、パパが死にました。パパは苦しんで死にました。私は一人で生きています。「日記 7月12日」

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寺山修司のああ荒野面白いという。私も興味いっぱい。いい仕事ができそうな気がする。「日記 3月11日」

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ただ こうちゃんは ある夏のあさ、しっとりと 露にぬれた草のうえを、ふとい鉄のくさりをきひずって 西から東へ あるいて 行くのです。「こうちゃん」

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あの頃知らなかった「自由」による幸福の時をさえ持ってしまった。もちろん自由と孤独とは、壁一重のとなりあわせである。孤独を生きることをおぼえたところから自由がはじまるのかも知れない。「日記 4月19日」

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石原慎太郎の化石の森というのをBompianiのために読んだ。上手に書いた小説という感じで、結局は、幼稚なのではないかと思うが。フロイド小説的というのか。つまらないと思う。「日記 5月10日」

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若い人たちととても一緒に水遊びをする気がなくて、我ながら固い表情になっているのではないかと思いながらつとめて笑顔でいようとする。ああヨーロッパで私は何回この顔をして生きて来たことか。

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あのバラがそこに咲いているから、空を見たとき、その星がなつかしくなると考えたサンテグジュペリの小さな王子の話みたいだった。「旅のあいまに」

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ジグザグのように歩いてきたながい人生の道で、あのとき信州にもっていったサンテグジュペリの本のうち、『戦う操縦士』だけが、どんなめぐりあわせだろう、傍線•付箋だらけになってはいるが、まだ私の手元にある。

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黄ばんだ紙切れがはさまった一二七ページには、あのときの友人たちに捧げたいようなサンテックスの文章に、青えんぴつで鉤カッコがついている。「人間は絆の塊りだ。人間には絆ばかりが重要なのだ」

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昨日の朝、目のさめる直前に、マザーブリットの夢をみた。マザーブリットが、私が日本に帰って働く事になったというのをきいて、何か非常によろこんで下さっている夢だった。彼女のことなど平生考えたこともないのにふいにこんな夢をみるのが不思議であった。なつかしい、慰められた気持ちで目がさめた