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【定期】YouTubeやオンライン講座を利用したカルト勧誘の手口が増えています。「最近YouTubeを見て○○の勉強をしている」という方は発信者の所属や背景が信頼できるところか注意をはらうようにしてください。「キリスト教入門」「仏教講座」「心理学」など、様々なテーマで偽装勧誘が行われています。

【定期】一人一人がどんな宗教を信じるかは自由ですが、正体や目的を隠した偽装勧誘を経て、自己決定権を侵害する形で「信じさせる」宗教カルトもあります。カルト問題は「信じた人の自由」や「自己責任」にしていい問題ではありません。それ以前の人権問題です。

【定期】アンケートと称して、自分の幸福度を聞かれたり、社会貢献に関する意識を聞かれたら、悩みやトラブルがないか自然に聞き出し、離れ難い関係を作ろうとする破壊的カルトの偽装勧誘かもしれません。連絡先の交換は避けてください。

【定期】外向きには「信じる者は救われる」と教えているように見せ、内向きには「信じない者は地獄に落ちる」と刷り込んだり、外向きには「献金は感謝のしるし」と言い、内向きには「献金しないと天国へ行けない」「なぜ出さないの？」と迫ってくるのが宗教カルトです。隠れた強制や脅迫があります。

【定期】ノーベル化学賞を取った人が、トンデモ医療を生み出したり、ノーベル生理学・医学賞を取った人が、ホメオパシーへ傾倒したり、科学に多大な貢献をした人でも、社会に混乱をもたらすニセ医学へ加担してしまうことは多々あります。著名な学者によるお墨付きにも注意が必要です。

【定期】特定の課題やテーマを取り扱っているだけで「○○はカルト」と言うことはやめてください。カルトは様々な興味や関心を利用して人を集めますが、それらの興味や関心を扱う人がみんなカルトではありません。金銭的・身体的・精神的被害をもたらす反社会的集団かどうかがカルトの基準です。

【定期】カウンセラーやトレーナーは、誰でも自称できてしまいます。どこの教育機関で、どういう専攻で、どれだけの研修期間を経て、専門的な知識や訓練を積んできたのか、曖昧で怪しい専門家は、安易に信用してはいけまけん。

【定期】「論文がある」「学会で発表された」「医師や学者が支持している」は、数多のトンデモ医療やニセ科学商法で語られます。論文も、学会も、医師も、学者も、同じ分野の専門家たちから信頼されているか？ 限られた専門家のみに支持されてないか？ 注意が必要です。

【定期】ある団体が破壊的カルトかどうか判断するには、慎重な検討が必要ですが、⑴ 金銭的身体的精神的被害の訴えが多い、⑵ 裁判沙汰が多い、⑶「被害者の会」ができている……という３つが当てはまれば、ほぼ破壊的カルトと言えます。

【定期】「多くの人は気づいてないけど、私は正しい情報を掴んでいる」「みんなフェイクニュースを信じている」と思ったときは要注意です。陰謀論を信じているときの特徴でもあります。フェイクと言って切り捨てるようになった情報を注意深く検証しましょう。

【定期】「付けるだけ／混ぜるだけ／飲むだけで、リスクなしに万能の効果が得られる」と聞いたらニセ科学を疑いましょう。「真似するだけ／簡単な作業だけで、リスクなしに大儲けができる」と聞いたら悪質商法・信者ビジネス・闇バイトを疑いましょう。

【定期】「友人や尊敬している人も入っているから、あの団体はカルトじゃない……」と言われることは多いですが、あらゆる破壊的カルトには、誰かの友人や尊敬している人が入っています。優しい人、賢い人、立派な人かどうかは、カルトメンバーじゃないかどうかに関係ありません。

【定期】「生き方」や「考え方」といった万人に通用する答えがないものについて「正しいもの」「間違ってないもの」を探し求める傾向が強い人は、破壊的カルトの提供する「正しさ」や「答え」に飛びつきやすくなります。誠実な探究心と同様、提供される答えへの疑問と検証も大切にしましょう。

【定期】破壊的カルトを離れた後も、他のカルトを渡り歩く「サーファー」になったり、自分自身が人を集めて「小教祖化」してしまう可能性があります。団体を離れた直後の人は、なるべく救出支援の専門家に相談しながら、回復のプロセスを進めていきましょう。

【定期】読みやすく、物事の見方を変えてくれる本を紹介され「不労所得を増やして貧乏生活から抜け出そう」「ラットレースから抜け出して金持ちになろう」「師匠との出会いが人生を変える」といった話をされたら、マルチ商法の勧誘だと思ってください。その後ボードゲームに誘われたらほぼ黒です。

【定期】破壊的カルトは「サタン」「スパイ」「既得権益」など《敵の存在》を強調し、その手先に家族、友人、医療従事者など、身近な存在を当てはめさせます。身の回りの社会的関係を《敵対グループ》にしてしまうことで、カルト以外の居場所やつながりを失くし、マインドコントロールを進行させます。

【定期】カルトの勧誘は「先祖の因縁で癌になる」「このままだと20歳で死ぬ」など、具体的恐怖に乗じた勧誘と認識しやすい形もあれば、「幸せになるため／健康になるためには○○しよう」（○○しないと不幸になる／病気になる）など、恐怖に乗じた勧誘と認識しにくい形もあります。

【定期】破壊的カルトがメンバーを獲得するために行うセミナー合宿では、「スマホ禁止」や「ネット断ち」などの名目で、外との連絡を制限させます。楽しさと緊張感が、アメとムチのように続くプログラムで、疲労と睡眠不足が蓄積し、マインドコントロールを受けやすくなります。

【定期】もし、2泊から3泊、3泊から7泊と、どんどん集会や合宿へ誘われるようになって、断れなくなっていたら、破壊的カルトが正体や目的を隠してあなたを取り込もうとしている最中です。カルト問題や学生課の窓口へ相談に来てください。電話やメールでも大丈夫です。 mtbrs.net/ps_snscultyobo…

【定期】ニセ科学、ニセ医学、陰謀論などを信じ込んでしまう現象について、きちんと学びたい方は、左巻健男『暮らしのなかのニセ科学』平凡社、 菊池聡・谷口高士・宮本博章『不思議現象 なぜ信じるのか こころの科学入門』北大路書房 が参考になります。