羊と鋼の森/宮下奈都 #読了 調律師とピアノの音色に魅せられた青年の、成長の物語。 と、一文でまとめたくないくらい、深くて静かで壮大。 音の広がりをここまで表現できるなんて、作家さん自身が相当なレベルでピアノを弾けるのだろうなぁ。 学生の頃に読んだら人生変わっていたかもと思う本です。

無限の月/須藤古都離 #読了 あまりに先が読めない始まりに焦ったけれど、発展したIT×脳科学という近未来SF的な、でも読んだことがない新感覚の本でした！ 最終章での飛躍に『え、待って…置いてかないで…』となってしまった。 登場人物をもっと好きになりたかったなぁ。 第3作、楽しみに待ちます☺️

マリエ/千早茜 #読了 文章を読んで五感が刺激される不思議。 透明感と光と香りに包まれながら、幸せとは、結婚とは、、と自分に問いかけることになった。 千早さんの物語で描かれる自立した女性が大好きです。 凛としていて、カッコよくて可愛い。何より自由。 私もそんな大人になりたかったなぁ。

8月は13冊。 予約して楽しみにしてた、至高の新刊が読めた☺️ ◯いい子のあくび/高瀬隼子 ◯レーエンデ国物語II /多崎礼 ◯マリエ/千早茜 読書垢で名高い本も… ◯私の頭が正常であったなら/山白朝子 ◯羊と鋼の森/宮下奈都 が特別に好きでした。 全作読破したい作家さんが増えちゃって、大変だ☺️

ハンチバック/市川沙央 #読了 不自由な身体への苦悩と葛藤を、強烈な怒りと共に吐露するかのよう。 釈華は、生きるために、紗花やBuddhaとして書かずにはいられなかったのかな。 生きることは、書くこと？ 作者自身、“健常者“の“本好き“に評価されるのは不本意なのだろうか…と、深読み。 黙考。

鳥肌が/穂村弘 #読了 穂村さんのエッセイ、初めて読んだけどとても面白かった！ 現実的な毎日の中で、もしくは人との会話で、ふとした時に感じる違和感。 分からないから怖いのかと思ったら、分かってしまうともっと怖くなるものもある。 ユーモアのある文章で、笑いと怖いが共存していました☺️

本日は大安なり/辻村深月 #読了 辻村さんの作品は、本を読んでるのに映像で見てるような感覚になるのがいつも不思議。 最初から最後までノンストップで面白かった。 展開が気になって、自分の読む速さが上がったかと勘違いするぐらいの猛スピードで読んでしまいました。 全オビ?にも納得の面白さ☺️

母影/尾崎世界観 #読了 尾崎さんの小説は初めて読みました！ 100ページ強ですが、読後感はずっしり。 又吉さんの解説がまた読み応えがあります。 カーテン越しに見る歪んだ過酷な世界。 母と共にその世界に巻き込まれてしまっている少女の視点と無垢な語彙は詩的で、痛みを感じるほどでした。

サラダ記念日/俵万智 #読了 “ため息をどうするわけでもないけれど少し厚めにハム切ってみる“ ↑ 今の自分にぴったりだった一首です☺️ なんてことない、独り言にもならないような気持ちなんだけど、なんかその持っていき方というか感覚がめっちゃわかる！ってなったので☺️

炎の塔/五十嵐貴久 #読了 450mの超高層タワービルでの火災。 広がり始める炎の怖さも、爆発の衝撃も臨場感がすごくて。 手に汗握る展開で、続きが気になりすぎる。 あまり読まないジャンル＋なかなかの厚みでしたが、勢いがあり一気に読んでしまった。 映画を一本観たような気分になりました☺️

料理なんて愛なんて/佐々木愛 #読了 “好きになれないものを、好きになりたがるのを、やめる。” この諦観は大事だ。 ただ、優花も真島も、かなり不思議で難しい人すぎる気が…。 最後には優花なりの答えが見つかったようですが、私は置いて行かれてしまったかな。 アリガトー君が素敵すぎて辛い。

薬指の標本/小川洋子 #読了 小川さん独特の静かで密やかな文章が素敵でした。 主人公が自ら望み弟子丸氏にゆるやかに絡め取られ支配されていくのが、汚れのない美しいエロスというかなんというか…☺️ 火傷の女の子のことが気になって一人でヒリヒリしてるのが、伝わりすぎて辛いほどだった。

レイラの最後の10分38秒/エリフ・シャファク #読了 レイラの死後もなお10分38秒間続いた意識は、彼女の“生“の軌跡をたどる。 抑圧的なイスラム社会で、大半の人には「不幸」と思われる境遇。でもレイラは絶対的な信頼のおける五人の友人と、愛する一人の人に出会えた。 必死に生きたレイラの物語。

#読了 がなかなかできていないのですが、最近読んだ本たちと、何周もリピート中の歌集など。

それからぎゃぎゃんっと 本日仕入れてきた本たち☺️ 明日発売だと思っていた本まで買えちゃって、震えています。読む！

よくやってるよな #真ん中の短歌