11月号 MPF（最小加工食品）とUPF（超加工食品）を同栄養条件で8週間ずつ摂取させたクロスオーバー試験で、MPF期間の方が大きな体重減少が観察された。加工による食感変化が摂取速度を速めて満腹感を感じるのを遅くし、これが摂取量増加や肥満に寄与している可能性がある。 doi.org/10.1038/ndiges…

11月号 Japanese Author【無料公開】 マウスの雄の性決定に鉄を介したエピゲノム制御が関与していることを突き止め、Natureに報告した大阪大学の立花 誠先生にお話を伺いました。 natureasia.com/ja-jp/ndigest/…

DNA二重らせん構造の発見者、ジェームズ・ワトソン氏死去　97歳 asahi.com/articles/ASTC7… DNAの二重らせん構造の発見者の一人の米科学者、ジェームズ・ワトソン氏が7日、米ニューヨーク州イースト・ノースポートのホスピスで死去した。97歳だった。米紙ニューヨーク・タイムズなどが伝えた。

James Dewey Watson – who won the Nobel Prize for his role in divining the structure of DNA; was instrumental in initiating and propelling the Human Genome Project; and who became notorious for his history of racist and sexist comments – has died at 97. go.nature.com/4hP5lGP

2020年10月号 Editorial 彼女はDNAの構造解明で「不当な扱いを受けたヒロイン」として知られているが、卓越した研究者であったことこそ広く知られ、記憶されるべきだ。natureasia.com/ja-jp/ndigest/…

arXivが計算機科学分野に関して、レビュー・ポジション論文の新規掲載を停止し、査読付きで受理された論文のみ例外を認める方針を発表した。これらの論文は、これまではモデレーターの判断で掲載されていたが、生成AIを用いたと見られる低品質論文の増加したためだ。 nature.com/articles/d4158…

11月号 プレプリントサーバーには、AIやペーパーミル由来と見られる低品質・疑わしい投稿が増加している。PsyArXivでは投稿の削除事例が出ている。arXivやbioRxivなどは対応に苦慮しており、投稿管理基準や自動検出ツールの導入、人的チェックの強化が進められている。 natureasia.com/ja-jp/ndigest/…

11月号 LLMが生成した研究アイデア・論文は「新規に見えるが既存研究を参照せず類似のアイデアを出している」可能性がある。専門家による評価では、サンプルの高い割合で既存研究との手法上の強い重なりが見られるが、AIの開発者らは「意図的な剽窃の証拠はない」と反論する。 natureasia.com/ja-jp/ndigest/…

ローマ帝国の道路網を再現したオンラインプラットフォーム「Itiner-e」が公開された。史料や衛星画像を基に、最新のマッピング技術を用いて作成されたこのデジタル地図には、ローマ帝国全盛期（紀元150年頃）の道路約30万kmが含まれ、当時の人、物、思想や伝染病の移動を明らかにする手掛かりとなる。

11月号 中国の千人計画などの招聘プログラムは海外人材を大量に呼び戻し、豊富な初期資金や優遇措置で研究体制を強化した。一方、帰国者優遇に伴う若手研究者の不満や、帰国者によるポストの独占といった負の側面、長期的な研究インパクトの持続が課題として指摘されている。 natureasia.com/ja-jp/ndigest/…

11月号 特定標的に結合するモノクローナル抗体を実験室で大量に作る方法の発見から50年。この発見は、基礎研究と医療に大変革をもたらし、その背景には研究者間の自由な知識・資源共有があった。現代の研究資金配分・研究管理体制は同様の革新を促すだろうか。 natureasia.com/ja-jp/ndigest/…

今年6月にデビューしたチリのベラ・C・ルービン天文台。その最初のテスト画像の解析で、既知の銀河「メシエ61」から恒星ストリームと呼ばれる光の尾が伸びているのが見つかった。この恒星ストリームは55キロパーセクに及ぶ最長クラスのもので、メシエ61の重力で引き裂かれた他の矮小銀河が起源という。

いま注目されている量子コンピューターと量子暗号は，ともに1980年台半ばに理論が提唱されましたが，当時，実際に作ろうとする人はいませんでした。数式で書かれた理論に具体的な形を与え実際の技術として立ち上げていった実験家たちの試みをたどります。

11月号 超新星SN2021yfjの分光観測により、鉄の中心核の外側にあるケイ素・硫黄に富む層が爆発直前に放出されていたことが示唆された。この観測結果は、大質量星の爆発に先立って、外側の層の大部分を短期間で剝ぎ取るような激しい質量喪失過程が存在する可能性を示している。 natureasia.com/ja-jp/ndigest/…

クラリベイト2025年版高被引用研究者リスト（HCR）が発表され、6868人が選出。今年は選出手法が大幅に見直され、研究倫理上の疑義と結び付く人物と関係する研究者を除外する措置を導入。結果、怪しい引用パターンで過去2年リストから外れていた数学分野で65人がリスト入りを。 nature.com/articles/d4158…

BRAINイニシアチブ細胞アトラスネットワーク（BICAN）が、マウスやヒトの大脳皮質の数十万個の細胞を胎児期～生後初期にわたって追跡し、発生期の詳細な脳細胞アトラスを作成。5本の論文をNatureに発表した。神経精神疾患などの研究の他、種間比較による哺乳類の脳の進化研究にも役立つと期待される。

11月号 北海道大学の龔と瀧川らは、生物が湿潤表面に付着する際に用いる天然の接着タンパク質のアミノ酸配列情報と機械学習を組み合わせて180の候補ハイドロゲルを設計・合成し、逐次最適化を重ねることで、濡れた表面でも強く張り付く超接着性ハイドロゲルを複数開発した。 natureasia.com/ja-jp/ndigest/…

11月号 チョコレートの個性は「どこのカカオか」で語られてきたが、「どんな微生物がどのような条件で発酵していたか」が深く関係することが分かった。カカオ豆の遺伝的背景が類似していても、発酵中のpH・温度・微生物相の違いで最終的な風味は大きく異なってくるのである。 natureasia.com/ja-jp/ndigest/…