消費税に賛成、反対の立場は関係なく、単純に「消費税増税が日本経済低迷の主因」と誤認するパターンは、バブル崩壊後の不良債権間題や構造改革に関して当時の状況をよく知らないんじゃないかと思ってしまう。 だから三橋とか藤井系のちょっとアレな人の話をそのまま鵜呑みにしちゃうんじゃないかな。

「日本は”主流派経済学の誤りを証明しているだけ”であって、MMT(の貨幣観・金融観に基づく考え）を実践しているとは主張してないし、実際にはその逆だ」 (Stephanie Kelton：2019年5月29日） もし日本がMMTの実験場だと言うのなら、MMTの貨幣観・金融観に基づく考えを実践してほしいものだけどなぁ。

正しいかどうかは別として、MMTは国債をどんどん発行しましょうって内容では無いですよ。 国債には財源としての機能はなく、実態として余分な準備預金を排出するための役割しか果たしていない。 財源でもなく、他の方法で代用できる役割なのでそれなら国債制度自体を廃止するべきだ、という主張です。

今後がどうなるのかは複雑な要素が絡むだろうし正直分からないけれど。 ただインフレは容易に希望通りのコントロールが出来るものではないと思うので、長引く可能性も考えないといけないかもですね。 恐らくどの経済学においても、コストプッシュ型に効果的で有効な （シンプルな）手段はないと思う。