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メモするシーシャ

@memosurushisha

雑居ビルの重たい扉を開くとシーシャ屋があった。煙の天井が白かった。
シーシャについて私見を書くアカウントです。家シーシャをしています。いろいろなお店を訪れたいと思っています。

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calendar_today30-05-2023 07:44:44

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レシピに戻ります。マルガリータを構成するお酒とジュースについて。テキーラはアガベ(竜舌蘭)を用いた蒸留酒、ホワイトキュラソーはブランデーやスピリッツにオレンジの果皮で風味付けをしたリキュール、それにライムジュースを合わせます。

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そしてそれらをシェイカーでハンドシェイクすることで氷の中に液体をくぐらせ、均一な混ざり度合いにすることで味を整えます。テキーラの深みある味とホワイトキュラソーの甘み・苦味、ライムジュースの酸味があわさり、さっぱり甘くもほろ苦さある一杯です。

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レシピを紹介すると、ショートカクテルの分量こそお店によりますが、大まかな構成比率はテキーラ25%、ホワイトキュラソー25%、ライムジュース50%です。この2:1:1の組み合わせはカクテルの黄金比率とも呼ばれています。まとまりよく完成度の高いカクテルを生み出せます。

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この組み合わせは万能で、かなり幅広いアレンジが可能です。マルガリータはテキーラベースですが、メインとなっているテキーラを別の蒸留酒に変えることで別のおいしいカクテルができあがります。簡単に紹介します。

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ショートカクテルの話で脱線しました。シーシャのミックスにもこの黄金比率は応用可能だと考えています。いくらでもフレーバーを混ぜ込めるシーシャのミックスには無限の組み合わせがある中、要素と比率を絞り込むことで変数を減らし、完成度高いミックスを手っ取り早くつくります。

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まず、ライムジュースやレモンジュースの要素はシーシャにおいてミントが適していると考えます。たいていのフレーバーと混ぜても大丈夫な優れものです。そして、ベースをミントに固定し、テキーラとホワイトキュラソーで構成していた2つの要素を気分の赴くままに変えて、好みのミックスをつくります。

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好きなものをいくつか。すべてミント:要素1:要素2=2:1:1の比率です。まずは、ミント・メロン・オレンジの組み合わせです。フマリというアメリカのメーカーのコンテストで高い評価を得たミックスで、ミント・マンダリンゼスト(オレンジ)・アンブロシア(メロン)を用います。別名ゼスティです。

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ゼスティはメロンの甘ったるく濃厚な香りとオレンジの甘さと酸味、ミントの甘さと軽やかな爽快感がベストミックスされた味わいです。この組み合わせの完成度の高さはまさに黄金比率で構成されたショートカクテルを飲んでいるようで、それぞれの要素のまとまりの良さが際立ちます。

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フルーツを2種類使ったもので、ミント・ブルーベリー・キウイも良い感じです。ブルーベリーの酸っぱさ、キウイの酸っぱさが混ざり合うとともに、お互いの異なる甘さが調和をなしていて、それをミントがまとめてくれます。Azureからダウンアンダーという名前で同様のミックスがあるようです。

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他にも、ミント・グレープ・ライチもおすすめです。グレープは皮ごと食べるホワイトグレープのような感じで白ワインを思わせる深みと渋み、甘さが特徴的です。ライチの酸味と甘味がそこに加わります。グレープとライチは食感も似ており、その感じをシーシャで組み合わせる至極のミックスです。

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フルーツ以外を使ったものも。ミント・カルダモン・レモンはいかがでしょうか。カルダモンはショウガ科のスパイスで、針葉樹や生姜っぽいキレの強いフレーバーです。レモンは皮ごとまるっと使ったずっりしとした苦味と爽やかさがあり、ミントと合わせるとこれはこれで素敵なミックスとなります。

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ミント・ダブルアップル・グレープフルーツも良いですね。説明不要かもしれませんが、ダブルアップルはアニスとリコリスが混じり合った強烈な甘みのあるスパイス系の不思議な味です。グレープフルーツの瑞々しさと酸味、ミントの爽快感がそこに交じり、深みをつくりだします。

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このようにミント50%、なにか25%、なにか25%のミックスは比較的簡単に良い感じをつくりやすいです。たくさんの種類を混ぜ込んで数0.1〜1g単位の微妙な塩梅をいじって味をつくる手法もありますが、3種類固定だとそれぞれがけっこうなボリュームで入るのでわかりやすさ抜群です。

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いつもは単品だったり、2種類固定だったりする方もいらっしゃると思いますが、3種類であればわかりやすさを保ったままミックスの楽しみを味わえます。実質ミントを固定にしているので選ぶのは2つだけなのですが、慣れてきたらミントの部分もアレンジしてみても面白いでしょう。

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お酒の話ですが、マルガリータをライムジュースではなくレモンジュースで飲むだけで口の中に広がる味わいがはっきり変わります。同様にシーシャでもミントを別のメーカーのものに変えたり、〇〇withミントのような既存のミント系のmixフレーバーに変えたりするだけでも大きな変化を楽しめます。

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個人的に大好きな3種類の比率固定ミックス手法を紹介してみました。もちろん単品も2種類のミックスも好きなので、そのときの気分で使い分けています。複雑なレシピをつくる楽しみもありますが、単純なレシピのおいしさを積み重ねていくことで、新しいシーシャの楽しみができるかもしれません。

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ミックスの可能性は無限大。極論ですが、混ぜる数量の多寡に優劣はなく、2種類でも10種類でもおいしければそれでいいのです。誰もが持っているような定番でフレーバーを使って、シンプルでわかりやすいおいしさをつくれるのが素晴らしいつくり手だと思います。

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先程バーテンダーの話に触れました。彼らはどこにでも売ってあるような、ちっとも珍しくもないお酒を使って至極の一杯をつくりだす職人です。シーシャのつくり手にもそのような腕のある1本をつくれる存在、そこを目指すプレイヤーがいます。そんな素敵な方々のミックスを吸えるのは嬉しい限りです。

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シーシャなのでそこまで根を詰めてやる必要もないかなと思いますが、シンプルにおいしく、しかも再現性の高いミックスに出会えたときの喜びは形容しがたいものがあります。家シーシャを嗜む一個のつくり手としても、そのような一本をつくれればなによりです。

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家シーシャで使っているボウルを棚おろしして、撮影してみました。高いものから安いものまで収集が止まらず増えていく一方で、これらはその一部です。なんとなくボウルの特性がわかってきたので、気分や用途、目的に応じて使い分けできるようになってきました。

家シーシャで使っているボウルを棚おろしして、撮影してみました。高いものから安いものまで収集が止まらず増えていく一方で、これらはその一部です。なんとなくボウルの特性がわかってきたので、気分や用途、目的に応じて使い分けできるようになってきました。