【かしづく】傅く →頭(かしら)をつけるほど大事にする ①大切に養い育てる ②大切に世話をする 親ならば①の"養う"、親以外なら②の"世話をする"意味になりますが、どちらも大切に扱うということ！

【ほい】本意 ①本来の意思、目的 元々したいと思っていたことをさします。【ほいなし(本意無し)】で"不本意な"のようにも用います。

【のたまふ】宣ふ ①おっしゃる 【言ふ】の尊敬語。【告る(のる)】に尊敬語補助動詞【たまふ】がついたものがつづまってできた形。【のたまはす(宣はす)】も【言ふ】の尊敬語ですが、高い敬意を示し、天皇・上皇・皇后などに用います。

【え〜打消】得 ①〜できない 後ろに打消や反語などの否定表現を伴って、"〜できない"という意味を表します。"〜し得ない"という形で現代でも使われます。

【やる】遣る →派遣するイメージ！ ①行かせる、送る、届ける ②不快な気持ちを晴らす ③与える、とらせる 現代語でも、"水やり"などにも残っていますね。"思いやり"は相手に思いを届けるイメージ。

【あはれ（名詞）】 　①しみじみとした情感 「あは（ああ）」 →ああ〜と思わず息をもらすような感情ぜーんぶ。名詞でも同じ。 関係ないですけど、アハ体験っていうのもありますね。これは良い意味のあはれですね。

【をかし】 ①風情がある・趣き深い ②美しい・愛らしい ③すばらしい・すぐれている 招く（をく）が原義 →招き寄せたい『こっちをいで〜』のイメージ

【つれなし】漢字イメージ 連れなし →つながりがない、関係がないイメージ ①冷淡だ、ひややかだ ②関心が深くない ③変化がない、そのままだ ①②の意味から、③が派生。 現代語でも、"つれない態度"とか言いますね。

【こちたし】言痛し・事痛し →言葉がうるさくて痛い！ ①うるさい、わずらわしい ②おおげさだ、仰々しい ③はなはだしく多い 言葉や物事が度を越えてうるさく感じるほどだ、ということ。

【あるかなきか】有るか無きか ①生きているのかいないのかわからないほど ②あるのかないのかわからないほど そのままの意味で②、ある→存在する→生きている、となって①の意味になります。

【あきらむ】明らむ →明るくする、明らかにする ①明らかにする ②心を晴れ晴れとさせる ものに灯りを当てて明らかにする、心に灯りを当てて、晴れ晴れとさせる。あきらめる、と語感が近いので、間違えしまわないように気をつけましょう！

【さりとも】然りとも ①たとえそうであっても ②いくらなんでも ③それにしても 【さり】"そうである"＋接続助詞【とも】"たとえ〜しても"。現状・事実は認めるものの、別の状態を望む気持ち。

【さがなし】性無し →良い性格が無い ①意地が悪い、タチが悪い ②いたづらだ 【さが】は現代でも使われることがありますが、"性格・性質"を示します。漢字としっかり結びつけておいてくださいね！

【さうなし(左右なし)】左右なし ①どうとも決まらない →左も右も決められないな〜 ②言うまでもない、ためらわない →左も右もなく、一択のみ！

【ありく】 →ものが移動する様子 ①動き回る、歩き回る ②〜して回る 人間が"歩く"だけでなく、ものが移動すること全体を表します。牛車に乗っていても、船に乗っていても【ありく】です。

【やる】遣る →派遣するイメージ！ ①行かせる、送る、届ける ②不快な気持ちを晴らす ③与える、とらせる 現代語でも、"水やり"などにも残っていますね。"思いやり"は相手に思いを届けるイメージ。

【ひととせ】 一年 ①一年間 ②先年 【とせ】で"年"を意味します。ひとつのとし、で【ひととせ】。【いくとせ(幾年)】で"数年・何年"になります！

【ゆゆし】 →ふれてはならない ①おそれ多い ②素晴らしい、立派だ ③不吉だ、忌まわしい ④よろしくない、ひどい ⑤たいそうである、容易でない 触れてはならないほどに"立派だ"と触れてはならないほどに"忌まわしい"の両極の意味。

【いぎたなし】寝汚し →寝まくってる。 ①眠りこけている、寝坊だ 現代でも使われる単語ですが、馴染みが薄いかもしれません。【いぎたなし】の【い】は【寝(ぬ)】の名詞形。漢字がしっかり思い浮かぶようにしましょう！

【ひがこと】僻事 ①まちがい、あやまり ②道理に外れた行動、悪事 【ひが(僻)】は接頭辞として働いて、"まちがっている・道理に合わない"を意味します。なので【ひが覚え】は"まちがって覚えていること"ですね。