🔥Telegram İfşa

宜「狡噛、俺はな、別にお前と二人で鍋をつつき合うのが楽しみだったとかそういうのではないんだぞ。違うからな」

宜(狡噛･･･今も昔も変わらず、お前が「ギノ」と呼んでくれるのが、嬉しくもあり、また虚しくもあるんだ･･････何なんだろうな、この胸が締め付けられるような思いは)

宜「狡噛、お前はいい加減禁煙しろ、いくら何でも吸い過ぎだぞ！こちらにまで害が及ぶだろう！それに俺は苦いのは得意ではない･･････は？何で味がわかるのか、だと･･･？バカ、言わせるつもりか･･･！」

狡「ギノ、お前そんな全身ブランド品で固めて、現場で万一のことが起きたらどうするつもりだ･･･？」

狡「まさかお前と二人で、こんなホテルの廃墟で一晩明かすことになるとはな･･･ギノ、寒いんだろ？暖めてやろうか？･･････おい、そこは頷くところだろう･･･空気読めよ･･･せっかく人どころか電波すら来ない所で二人っきりだぞ？ほら、意地張ってないでこっち来い」

狡(ギノ、俺はな、あの頃に戻ることが許されるなら、お前と、俺と、佐々山と･･･またみんなで肩組んでさ･･･笑いてぇな、って思うんだ)

宜「日東学院での狡噛について？･･････成績の順位は、いつも俺の上にあいつの名前があった。悔しくもあったが、何より抱いていたのは憧れだった。あいつは･･･俺にとって光だった。進路を一緒にされた時は流石に驚いたが･･･正直、嬉しかったな･･･これから先も一緒に過ごせる、ってな」

宜「狡噛･･･お前、本当に俺に子供がいるとでも思ったのか？バカを言うな、だいたい俺はまだ･････････いや、なんでもない。本当になんでもないんだ、忘れてくれ。それと、哀れむような目で俺を見るのをやめろ」

宜「ん･･･こう･･･がみ･･････？･･････(ああ、ここに狡噛はいないんだった)」

宜「狡噛、その、何だ、俺の方が身長が高いのに、力で負けるのは本当に解せない。俺だって一応鍛えてはいるんだぞ･･･」

狡「『ギノは俺がいないと駄目だ』と散々言ってきたが･･･依存していたのは寧ろ俺の方だったのかもしれない。･･･今になって気付くなんて、お笑い種だな」

狡「報告書と始末書をほったらかしにしてたら、『これ以上待たせたら狡噛の爪をペンチで剥がす』と言われた。･･･ギノに。いつからあんな猟奇的なことを言うようになったんだ、あいつ･･･いや、それはそれで所謂ヤンデレとかいうやつで美味し･･･待てギノ、待ってくれ、ペンチを置け」

狡「学生時代のギノはな、理由は言うまでもないが、何度も虐められていた。あいつ自身弱い訳じゃないが･･･俺が守らなきゃいけない、そう思った。誰よりも努力家で、真っ直ぐで。いつの間にか惹かれていた。俺、誰かを守る役目を果たしたくて刑事になった、って言ったろ？･･･ま、そういうことだ」

宜「公式のラジオがどこへ向かってるのかわからなくて時折不安になるんだが」

宜「狡噛、お前はいい加減禁煙しろ、いくら何でも吸い過ぎだぞ！こちらにまで害が及ぶだろう！それに俺は苦いのは得意ではない･･････は？何で味がわかるのか、だと･･･？バカ、言わせるつもりか･･･！」

宜「狡噛、お前が昨日俺に『そんなにイライラして、二日目か？』と言ってきた時、それを聞いた唐之杜が大声で笑っていただろう？『二日目』とはどういう意味だ？おい待て、なぜ目を逸らす？は？10ヶ月間止めてやってもいいぞ･･･？何の話をしている？」

狡「ギノ、暫く休暇だろ？俺はな、久々に温泉に行きたい。一泊だ。･･･は？ラジオの展開になるのは真っ平御免だ･･･？何の話をしてるんだ？」

狡(ギノ、俺はな、あの頃に戻ることが許されるなら、お前と、俺と、佐々山と･･･またみんなで肩組んでさ･･･笑いてぇな、って思うんだ)

狡「ギノ、ギノ、･･････いや、呼んだだけだ。･･･なんだよ怒るなよ、だってお前、嬉しそうな顔するだろ？ギノって呼ばれると」

狡「ギノ、お前、スピリタスで酔って倒れた後、何があったか覚えてるか？･･･そうか、覚えてないならそれでいいんだ。いや、大丈夫だ、何もしてない。何もしてないぞ」