梓「あ゛?なんでフェンシングやってるかって?・・・昔、ばあちゃんがオリンピックのフェンシングみて、『あずくんに似合いそう』って言ったからだけど?あ゛ー?ばあちゃんっ子?悪いか?」

佳那汰「”しのぶれど　いろにいでにけり　我がこひは　ものやおもふと　人のとふまで”・・・人に知られないようにずっと思いを秘めてこらえてきたが、とうとう気持ちが素振りに出てしまったようだ・・・か。俺も、バレてんのかな、先輩に・・・。」

梓「男子高校生っのにちっじょ・・・。」心羅「あーちゃん!!そっから先はアウト、アウトオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!」

心羅「え?なんで陸上部かって?そりゃあ、女の子にモテるからッス!!・・・嘘ッスよ?俺、昔から走るのが大好きだから。」

龍樹「随筆といえば、清少納言の『枕草子』が有名だけど、兼好法師の『徒然草』もいいよねぇ!!仏教的無常観に根ざした思想に基づきながら、人間や社会について深く考察してるんだよ!!後、鴨長明の『万丈記』もいいよ。彼が生涯に経験した数々の災害や動乱を、彼自身の歩みと共に描いているんだ。」

心羅「近々現総理大臣が、「自衛隊」を「国防軍」っていう名称にするってのを表明したッスね。それってもう「武力を持たない」からそれてないッスか?だって、「軍」を持っちゃ駄目なんスよ?「陸海空」を付けた名称じゃなけりゃいいって訳じゃないッスよね?」

心羅「みんなー!!応援よろしくッス♪」女の子「きゃあああああああああああああああああああ///」和宮「・・・兄さん相も変わらずだね、呆れた。」心羅「・・・本当は、いっちゃん好きな子に声援貰いたいけどね。」

梓「心羅ってチャラ男に見えるけど、本当は一途なんだぜ?好きな子には尽くしちゃうんだよなぁ～?」心羅「・・・梓うっせぇ!!///」梓「・・・ほら図星。」

佳那汰「・・・今日の差し入れ、何にしようかな・・・。」梓「お、佳那汰じゃん!!お菓子なんかみてどうした?」佳那汰「・・・っ!!・・・べ、つに・・・!!」

和宮「え・・・?聖歌隊に入ってる理由?・・・昔っから歌が大好きだからだよ?上手って兄さんも褒めてくれたし。なんなら、アヴェマリア歌おうか?」

梓「もしもしばあちゃん?聞いてくれよ!!今日も学校で菠月がさぁ・・・。」ばあちゃん「あらあら、あずくんは毎日菠月ちゃんの事ばっかり。本当に大好きなのねぇ。」梓「・・・っ!!ちっげぇし!!あいつ男だし!?可愛げないし!?/////」ばあちゃん「はいはい、それで菠月ちゃんがなあに?」

心羅「そーじゃないいっしょ野党さん!!」和宮「さっきから同じ事ばっか尋問しやがって・・・!!意味無いじゃんかバーカ!!」梓「・・・国会中継で熱くなる高校生とか、将来が楽しみだわ・・・。」

龍樹「あ、佳那汰くん。今日も差し入れくれるの?」佳那汰「・・・はい。」龍樹「・・・口実作って会いに来なくてもいいのに。先輩気にしないと思うけど・・・。」佳那汰「・・・!!自分、なんも取り柄無いし、こんなん、ッスから・・・。」龍樹「・・・そんな事ないと思うよ・・・?（汗）」

龍樹「え?生徒会に入った理由?親が『お前は長男の自覚がないから、学校の学生として責任のすごく強い生徒会に立候補しろ!!』って言ったからかな?責任感ない自由人ってやっぱカッコ悪い?」

龍樹「俺、暇さえあれば絵を描いて、皆に見せてるんだぁ!!でも皆、明後日の方向を向いて口籠るんだよね・・・なんでかな?」

和宮「”無知の知”って知ってる?アテネの愛知者ソクラテスが、アテナ中の知者と問答をしたときに、『自分自身が無知であることを知っている人間は、自分自身が無知であることを知らない人間より賢い』っていった意味合いで言った言葉なんだけど、深いよね。」

心羅「あーちゃん!あーちゃん!!あの子とどうなの?」梓「うるせぇ!!あーちゃん呼ぶな!!後、菠月の事なんか・・・!!////」心羅「オレまだはっくんだなんて言ってないッスよ～?（2828」梓「ッ!!///心羅テメェ・・・!!///」心羅「怒んないでよーあーちゃん!!（汗）」

佳那汰「・・・。」心羅「佳那汰!!断然陸上部ッスよね!?」梓「ばーか!!佳那汰はフェンシング部に入るんだよ!!」佳那汰「・・・俺、これからバイト・・・なんで・・・!!」

佳那汰「”しのぶれど　いろにいでにけり　我がこひは　ものやおもふと　人のとふまで”・・・人に知られないようにずっと思いを秘めてこらえてきたが、とうとう気持ちが素振りに出てしまったようだ・・・か。俺も、バレてんのかな、先輩に・・・。」

佳那汰「・・・え?部活しないのか・・・?俺、そういうのいいん、で。兄弟が腹空かせて待ってるんで、いいです、か?」