早く世界が滅亡しますように + ムニャ

現代の人は特別な時じゃないと手紙を書かないから、こうやって書簡集が出るような作家ってもう出ないんだろうな

子規と漱石の関係にのたうちまわるの、半年に一回のペースでやってるな　もう少し減らしたい

子規はもう死んでるのに、今でも漱石の中にいて、あれやこれやと話しかけてくるんですよ…

「子規はとうとう骨になった。その骨も今は腐れつつある。子規の骨が腐れつつある今日に至って、よもや、漱石が教師をやめて新聞屋になろうとは思わなかったろう。漱石が教師をやめて、寒い京都へ遊びに来たと聞いたら、円山へ登った時を思い出しはせぬかと云うだろう」

「子規は笑っていた。膝掛をとられて顫えている今の余を見たら、子規はまた笑うであろう。しかし死んだものは笑いたくても、顫えているものは笑われたくても、相談にはならん」　死んだ子規に笑ってほしい漱石！

15,6年前に子規と一緒に京都に来た時のことを思い出しながら漱石が京都を旅している　子規はもう死んでいるのに、一緒に旅をしているんだよ…

夏目漱石「京に着ける夕」をBL短編小説として読んでるんだけど、何回読んでもめちゃくちゃいいんだよな…　aozora.gr.jp/cards/000148/f…

続編を期待する子規からの手紙を読み返し、その度に、それに応えなかったことを後悔し、人気作家になった自分を知らないままで死んだ子規に「吾輩は猫である」を読んでほしいと感じている漱石…　泣いちゃう…

『吾輩は猫である』中篇自序にそのことが書いてある　「倫敦消息」を読んだ子規から漱石に送られた手紙の文章も　aozora.gr.jp/cards/000148/f…

「倫敦消息」はロンドンにいる漱石が、日本で病の床に就いている子規を楽しませるために近況報告を書き送った、そんな作品なんだよ…　それを知りながら読むと泣いちゃう…

江戸っ子の漱石はべたべたした心情を好まず、きっとこういう子規に対してもさっぱりした反応をしてて、だからこそ子規は漱石には正直に心情を吐露できたのだろうとは思うけど、子規が死んだ後の漱石はかつてのそんな自分を薄情だったと感じているところがあるようで、そういうことも含めて切ない手紙だ

「こんなことを高浜に話すとすぐに同情を表して実際よりも余計に感じる」「僕の愚痴を聞くだけまじめに聞て後で善い加減に笑ってくれるのは君であろうと思って君に向っていうのだから貧乏鬮引いたと思って笑ってくれたまえ」みたいな部分から子規と漱石の関係がよくわかってたまらないんだよな

読みやすいようにする配慮？でカタカナの部分がひらがなになっててちょっと感じが出ないんだけど、こんな手紙　plaza.rakuten.co.jp/akiradoinaka/d…

子規が漱石に出した手紙で私が好きなもののひとつは「例の愚痴談だからヒマナ時に読んで呉れ玉へ、人に見せては困ル、二度読マレテハ困ル」で始まる、泣き言と愚痴を書いた手紙

ちなみに「長い手紙」ってのがどれくらい長いかというと、こんな感じです　まだ続きます

若い頃に子規と長い手紙をやりとりしたことを思い出している40歳くらいの漱石、ぐっときちゃうな