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A Far Eastern Bookworm

@fareasternbw

ブログにぼちぼち、読書メモをあげています。
ツイート上にリンクを貼っている読書メモの方も、よければ覗いてみてください。

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河田雅圭『ダーウィンの進化論はどこまで正しいのか?』(光文社新書)。進化の過程は、通常考えられているよりもずっと複雑で精妙だ。そうした進化のメカニズムを把握すれば、種を実体視せずとも、小進化の積み重ねの結果として大きな進化も理解できるようになるはずである。moroosocio.e2.valueserver.jp/wordpress/arch…

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今枝愛真「安国寺・利生塔の設立」。足利尊氏・直義が設立をすすめた利生塔は旧仏教勢力の懐柔を、安国寺は各国の守護勢力(武家)の掌握を狙っていたとのことで、本論文では、安国寺・利生塔とも、死者供養の意図以上に政治的目的が強調されている。moroosocio.e2.valueserver.jp/wordpress/arch…

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定方晟『須弥山と極楽』(ちくま学芸文庫)。解説の佐々木閑氏の整理では、本書は次のような四部構成になっている。(1)アビダルマ仏教『倶舎論』の仏教的宇宙観の紹介、(2)浄土信仰の土台である極楽の考察、(3)地獄の考察、(4)著者の仏教論。moroosocio.e2.valueserver.jp/wordpress/arch…

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島薗進『日本仏教の社会倫理』(岩波現代文庫)。 仏教の重要な構成要素である正法について、その復興をあきらめる浄土思想の末法概念や、法然以降の鎌倉仏教の宗派主義のなかでしだいに変容し、西洋近代的宗教観の影響下のもと、過小評価されるにいたっているのだという。 moroosocio.e2.valueserver.jp/wordpress/arch…

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佐藤弘夫『アマテラスの変貌』(法蔵館文庫)。「本地垂迹とは、狭義の神と仏の関係のみに留まらず、此土の神仏を、他界の仏がこの世の衆生を救いとるために具体的な姿をとって出現したものとみなす思想だったのである」。仏と神とではない!仏と神仏。仏に2種類という理解。moroosocio.e2.valueserver.jp/wordpress/arch…

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島薗進『国家神道と日本人』(岩波新書)。日本人はしばしば無宗教だと言われる。しかし、それは「真空」のような状態なのではなく、「見えにくい」かたちで存続する国家神道の働きなのだ(「見えにくい国家神道」は本書にもある表現)。moroosocio.e2.valueserver.jp/wordpress/arch…

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佐藤俊樹『社会学の新地平』(岩波新書、2023年)。ウェーバーが考えていた「近代資本主義を成立させた原因」。「一つはいうまでもなく①プロテスタンティズムの禁欲倫理であり、もう一つは②会社の名の下で共同責任制をとり、会社固有の財産をもつ法人会社の制度である」moroosocio.e2.valueserver.jp/wordpress/arch…

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千葉聡『ダーウィンの呪い』(講談社現代新書)。前半は、キラ星のような才能あふれる科学者たちが切磋琢磨しながら進化学を押し進めていく様子が描かれる。後半では一転、そうした科学者たちが優生思想の推進者となった歴史が示されるという、衝撃的ともいえる筋書きの一冊。moroosocio.e2.valueserver.jp/wordpress/arch…

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新城拓也『患者に早く死なせてほしいと言われたらどうしますか?』(金原出版)。「患者の病気は患者のもの。医者や病院が取り上げてはいけない」moroosocio.e2.valueserver.jp/wordpress/arch…

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石井米雄『道は、ひらける:タイ研究の50年』(めこん)。「勉強が、申し訳ないくらい面白い。面白いなんて学問の冒瀆だ!と、怒られるかもしれない。だけど、面白いんだからしかたがない。だからやめられない。ただそれだけだ」(188)。なんと幸せな。moroosocio.e2.valueserver.jp/wordpress/arch…

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帝国議会会議録検索システムで全期間の本文テキストデータが利用できるようになりました(付・プレスリリース) ndl.go.jp/jp/news/fy2024…

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佐藤弘夫『人は死んだらどこへ行けばいいのか』(興山舎)。中世宗教思想史の研究者である著者が、中世人の他界観やその後の歴史の成り行きに思いを馳せながら、全国各地の聖地・史跡をめぐる。moroosocio.e2.valueserver.jp/wordpress/arch…

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青山秀夫『マックス・ウエーバー』、1951年出版の古い岩波新書。「求道者」としてのウェーバー像は今では支持されないが、ここに戦後日本のウェーバー像の原点がある。理論の説明はバランスがとれたもので、官僚制をはじめとする社会組織の問題から把握がなされている。moroosocio.e2.valueserver.jp/wordpress/arch…

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伊藤孝『日本列島はすごい』(中公新書)。7000年前の鬼海アカホヤ噴火レベル(10の12乗トン)とは言わなくても、7×10の8乗=7億トンレベルであった宝永噴火の100~1000倍レベルの火山噴火は、いつ起こってもおかしくないといえそうである。 moroosocio.e2.valueserver.jp/wordpress/arch…

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三橋健「靖国信仰の原質」『伝統と現代』1984年春号。当時、國學院大学助教授だった著者によるこの論考は、当時大いに物議を醸したらしい。靖国神社を御霊信仰と結びつけたものだというので、興味が湧いて読んでみた。moroosocio.e2.valueserver.jp/wordpress/arch…

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村井純『インターネット』(岩波新書)。「インターネットの技術のおもしろいところは、「いいかげん」な技術の集合であることです。それが、なんとなく動く」。本書出版から30年、今のインターネットはどうか。moroosocio.e2.valueserver.jp/wordpress/arch…

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玉木敏明『近代ヨーロッパの形成』(創元社)。本書著者は、近代世界システムを起動させた近代ヨーロッパの成立について、商人と国家というふたつの契機を強調する。商人が金融と情報のネットワークの担い手となり、その大規模な展開に必要なインフラを、国家が用意したと。moroosocio.e2.valueserver.jp/wordpress/arch…

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関なおみ『保健所の「コロナ戦記」』(光文社新書)。コロナ対応の現場組最前線ともいうべき、東京都の保健所で戦った公衆衛生医師による記録。ぜんぜん医療とかの関係者じゃない僕も、当時の社会全体の空気感をフラッシュバックのように思い出してクラクラする。moroosocio.e2.valueserver.jp/wordpress/arch…

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羽賀祥二『軍国の文化』(名古屋大学出版会)。「日清戦争は朝鮮を保護し、清国を膺懲するのならず、維新以来列強の「暴状」を甘受し、万国公法に制約されてきた鬱屈を晴らす爆発的闘争でもあった」。当時の日本における、ねじまがったかたちでの朝鮮・中国観とヨーロッパ観。moroosocio.e2.valueserver.jp/wordpress/arch…

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藤高和輝『バトラー入門』(ちくま新書)。ジュディス・バトラーの理論を、男性哲学者からなる既存の哲学史の文脈の上で解説するのではなく、エスター・ニュートンをはじめとする、「勇敢な」論者たちからなるフェミニスト的記憶の系譜から解説する。moroosocio.e2.valueserver.jp/wordpress/arch…