私たちが光と想うすべては、私が詩と想うすべてでもあった。でも″詩的″では片付かない複雑な色々の瞬きがある。

「あなたはストーリーライターではないよね？ストーリー本当は嫌いなの？」

人々が寝静まっているこの時間には、あなただけの夜の音楽が流れている。

外の世界がどれほど騒がしくても、内の世界の平穏を常に保てるということ。詩人が語れる多くのことは、この静けさやそのときのまなざしの位置について。

「あまりに真面目に生きてきたので、死ぬときくらいは、できる限りふざけて死にたい」と彼は言った。

孤独を今より深い場所で受け止めるということは、より世界に近づくためのひとつの方法である。

「本物志向の相手に対しては本性があらわれ、妙に俗っぽい相手に対しては、かりそめの人間性が姿をみせる。そのあいだをおのれと呼んでいる」

「夕焼けのオレンジよりも朝焼けのピンク。そう感じたとき、私は何かの仲間入りをしたような気がした…」

「生きていることと死んでいることには、そこまで大差はない。あえて言えば、あとはこだわりや好みの問題である」

教養をひけらかさないということ。慎ましさや奥ゆかしさを持ち合わせている者の所作はどこまでも美しい。

「わたしの魂はどこにも所属していない」

自己表現をやめた先にある自己表現。

1. 人が何であるかということ（人格） 2. 人が持っているもの（所有） 3. 人が思い浮かべるもの（印象）

「朗らかさだけが幸福のいわば本物の貨幣である」

生命は運動に存在し、その本質は運動にある（アリストテレス）。

「善美を希求して醜悪を忌避する。そうだとしても浮世のグラデーションを改めてもう一度、真正面から見つめてみてはどうだろうか？」

想世界から実世界の虜となった人々。

世界をゲーム化してしまったあとで、ゲーム的殺人その他を嘆いている構図。その視点で見れば、生きているひと皆が少しずつ罪人である。

「言い訳に聞こえるかも知れませんが、創造的行為のひとつとして、待ち続けるというものがあるんです。忍耐、我慢のような時間は本当に重要なのです」

傷を負えば負うほど、再生の道は意味を持ち、そして深まる。元の道でも新生の道でもない。再生の道に差し込む光がいちばん美しい。