見ろよ俺の服。あんたの血で汚れたんだけど。……どうしてくれる？この服についた血の匂いだけで、頭がまたクラクラして喉が渇いてきた……。言ってる意味、分かるよな？

いいから大人しく吸われてなよ。ほら、良い子にできんだろ？

じゃ。あんたは無駄に雨宿りでもして帰ってくれば？バイバイ。もう俺に構うなよ。

あんた、ほんっとうざいのな……。そろそろまじで……キレそうなんだけどっ……！

残念だけど、俺はあんたのことなんてどうでもいいよ。俺はあんたを全く必要としてないし、これからもその予定はない。あんたの血は美味いと思うけど、でもあんたの血がなくなっても何も困らない。だからあんたが求めるような相互依存の関係にはならないと思うけど。

へえ。何、あんた結構やる気になってきてんじゃん。はぁ？動くなだと？俺に命令するな。……はぁ……だる。俺はこのまま寝るから後は勝手にやっとけ。

何かあんたが嫌がることをするのは面白いんだよなぁ。色気も何もない簀巻き状態の女の上に乗ったって何も面白くないはずなんだけどね。

たしかに相当熱っぽくなってるな。部屋中に甘ったるい匂いが充満してる。……つか何、あんたってアヤトと一緒の時はそんな顔してるんだ。……ふーん。何だかモヤッとするな。

なぁ。またあんたの血のせいで顔が汚れたんだけど。……言わなくてもどうすればいいのか分かってるよな？……そうだ……そのままもっと舐めろ。

いまさら恥ずかしくなってきたわけでもないだろ？純情そうな顔してやることやってるくせに。でなきゃ、こんな風に男のシャツを脱がせにかかったりしないもんなぁ。

豚に真珠ってことわざあるだろ？知ってる？あんたが聴いても、この音楽の価値がわかるとは思えない。無駄だからやめたら？

はぁ……これであんたを抱き締められる。ほら来いよ。……もっと側に来い。こうして欲しかったんだろ？これであんたの望み通りだ。

あれだけされといてまだ足りなかったの、あんた。よりによって俺じゃなくてアヤトの所に行ったの？もっと吸ってほしいって？ これだから馬鹿で淫乱な女って嫌だよ。どうしようもないね。

あくまでも懇願しない姿勢を貫くつもり？ ならあんたはもういらないよ。ここで一人凍えていればいい。

何だ、あんたか。こっち来なよ。……もっとこっち。そう、ここに……。

苦しい？息はまだできる？どう、まだ死ななそう？ ふーん……やっぱり苦しいのか。どんな感じなんだろうなぁ。痛いってのとはまた違うのか……分からないな。俺は首を絞められたことはないしね。

ああそのことか。大事な用がある。……あまり他の兄弟には聞かれたくない。ほら、耳を貸せ。これはとても重要なことだ。いいか……。 ……お前とキスさせろ。

そんなに潤んだ目でじっと俺を見つめるくらいなら、声に出してはっきり言えよ。どうしてほしいか、どういたぶられたいのか。俺をその気にさせろ、あんたの声で。ほら……聞いててやるから。

どうやって？また何も考えないで質問すんの？ ……手も足も使えないなら口があるだろ？あんたの口で俺の指を舐めて暖めればいい。ほら……口開けろ。

何だ、不満そうな顔だな。そういう顔したら俺がイラついてあんたを痛めつけるって分かっててやってんのか？ いつもいつも俺に無駄に干渉して、あんた一体俺にどうしてほしいわけ？