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生き方を含めて身近に女性研究者のロールモデルがいないのは大きな問題。また、日々の経験、接する人々、環境との相互作用は、イメージや価値観の形成に無意識のうちに作用しハビトゥスを形成・維持する。そのメタ認知は女性にとっていかに難しいことか。それを含めた構造的理解が必要。

考古学における民族誌の利用に対し注意点や危険性が強調されてすぎていることを感じる。確かに安易な使用はまずいが、考古学者は自身の知っていることが限られていることを痛感しているからこそ考古学者なのであって、民族誌を忌避するところには着想も仮説もない。余計に危険であるともいえよう。

考古学的過去の復元法で思い出すのが、高校の古文の学習で「外国語と同じ」と言って単語帳を懸命に覚えたり日本史を暗記科目と言うやつらに対して、日本人ならそこそこわかるやろと当時たかをくくっていたこと…。しかし、そんな常識に依存したアプローチを考古学者がとるのは極めて危険。過去と現在の

この話で思い出した「縄文時代の幼児の手形」の展示。「昔も今も我が子への愛情は変わりません」と説明されがち。古代人の精神性なんてわからんのに、断言してしまう危うさ。つい最近もあったはず

言語化するうちに両者は似て非なるものと思えてきました。パラダイムの違いと言えるほど差がありそうです。我々のは土器の痕跡から個人の行動の精密解読に使える。そのためには解読と解析に足る解像度の記録、細部形状を伴う3D記録はますます重要。異なる目的でも対応できるのは図でなく3Dなのです。

マテリアマインド全体会議(京都)の帰り、新幹線の加古川〜姫路の車窓の風景をタイムラプス。若き建築家・考古学者だった小林行雄が建築事務所を辞めて浪々の身の頃、車窓から屋根の棟飾の地理的変化を論じたエッセイ「きしゃと民家」(1934)はこの付近のことだったのかと。新幹線は速すぎるけれど。

マテリアマインド第3回全体会議、6/14・15に京都・同志社女子大学で開催されました。セッション、ポスター、討議、各班のミーティングも。私たちA01物質と心班も公募研究の方々と一緒に話し合いました。今後の研究の進展にご期待ください。

建築学を学び考古学者として大成した小林行雄博士の若かりし日の話ですね。現在まで影響を与え続ける考古学の図面や報告書など技術的なセンスや（初期の粗削りだが優れた）様式論もその素養のなせる業かと。先生方が敬う偉大な先生ですがそれはそれとして、小林やその頃以来の枠組みをいかに相対化し乗

引用元の考古学者の中園聡先生のお話、長文ですが、他の何より是非、読んで頂きたいです。 「近年の土偶の解釈への挑戦を迎え撃つとき、その前に考古学は自らを省みることをしなければおかしい。」 は驚きです。あの土偶の話だと想像しますが、あの土偶の解釈が言うことを空想では無く考古学自身が、

ミドルレンジセオリーは、要は考古学はどうやって科学になるんですか？という真剣な問いを出発点にしているのがすごい。さらに言えば、過去の復元に付きまとう推測について、その質と中身について自覚的にならずして科学も何もないだろと一蹴したところ。

ビンフォードはいかに非凡な考古学者（人類学者）か。仮説検証のためデータ解析しパターンを見つけた。普通の人はそこで満足するが、彼は自分がパターンを見出しただけで、そのままでは過去を復元できないこと、色々説明できてもどれとは決められず複数のストーリーが平行線のままだと気づいた。で、