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寝子

@necononegot

【臨床心理士・公認心理師】現職は医療臨床。自己理解に役立つ心理学的知識や精神疾患の解説などをブログで綴っています🍀 著書『「親がしんどい」を解きほぐす』KADOKAWA。Twitterでの個別のご相談は控えさせていただいております🙇‍♀️

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精神疾患は基本的に「治った」と明白に実感できる時が現れることは少ない。「また悪くなった…」というショックや不安を抱え続ける。「いつ治るの?」と聞かれてもそれがいつか一番知りたいのは本人。「治った!」と言えない思えないツラさを抱え、病との「付き合い方」を見出すことはものすごい努力

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機能不全家庭で育つと自分の気持ちを感じる余地がなかったために、大人になって出来事に対する感情を感じるまでタイムラグがあることがある。自分の気持ちを瞬時に理解することは、たくさん経験して慣れていないとその場では分からないことはおかしくない。それだけツライ環境の中で頑張ったという証…

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「心の病はメンタルが弱いから」は大誤解。適応障害やうつ病になる人はメンタルが弱いのでなく「我慢強過ぎて、自分にだけやたら厳しい」ことが原因であることが多い。だから「メンタルを強くしなきゃ」は逆効果。「癒し方」や「耐えないスキル」などの「自分への厳しさの緩和」が必要なことが多い。。

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「治らないのは自分と向き合ってこなかったから」なんてことはない。向き合うためには最低限の安全な環境と自分や状況を理解できるだけの情報や知識を含む外的サポートが必要。トラウマが深い場合外的サポートがないまま大人になっていることが多い。それなのにトラウマに気づいたのは向き合ってきた証

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「精神的健康のためには依存先をたくさん持つ」と聞くけれど、人それぞれ「適度な刺激の量」は異なる。「依存先」を複数持てるほどの気力体力がなければできないし、1人の時間が何より落ち着けて必要なケースも多い。だから頼れる他者や趣味がなくてもなにも悪くない。助言が呪いになりませんように

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「認知の歪み」というけれど、たった1人で考え方が偏るものではない。親のみならず社会的に「常識」かのように刷り込まれた先入観があるもの。苦しい環境であれば尚更「しなければいけない」などの白黒思考で乗り越えなければ生き抜けないことも。「歪み」があったらそれだけ苦しい環境でがんばった証

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「過剰適応」とは、自分の許容範囲を越えてまで適応すること。いわゆる「良い子」に多く、本人はすごくツライのだけれど周りには気づかれにくい。自分がツライことが周りに知られることも罪悪感を感じるので、隠して笑顔で元気に振る舞うけれど本当は限界。。なので「あの人は大丈夫」というのは危険。

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機能不全家庭で育つと「考える」ことが子どもからできる唯一の対処になることがある。「向こうはどう思ってるんだろう」「自分がおかしいのでは…」「どうするのが正しいんだろう…」そう考えることで無秩序で理不尽な攻撃から精一杯自分を守ってきた…「気にしすぎ」ではなく生き抜くための最善策をと

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毒親育ちであると、悩みやお願いをされたとき、それが応えられる内容ではないと「どうしていいかわからない」とショックを感じ、自分が飲み込まれて何もできない感覚を持つことがある。でも「わからない」とは「何もできない」ではない。相手のことを傷つけず、「自分は応えない」と自分も守る最善策。

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精神疾患を抱えると体が思うように動かない。「明日予定をこなせるだろうか」と常に不安を抱える。加えて「動ける」状態がいつ来るか分からないので少しでもやれそうなら「今やらないと」と一気にやろうとし、焦りも強い。反動の抑うつも重い…。「やり過ぎないように」は大事だけど無理する理由もある

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愛着トラウマがあると「親しくなると離れたくなる」「親しくなると1人にされる恐怖が強まる」という相反する感情を抱えることがある。1人の寂しさより誰かと親しくなったときの不穏さの方が耐え難いことがある。無意識に「親しくならないように」1人で頑張ろうとする。それほど不安に耐えてきた証…

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「言葉で助けを求めても助けてもらえない」という経験を重ねると、人は助けを無意識に言葉ではなく行動で表すしかなくなる。それが衝動的な行動だったり抑うつ状態であったりする。「不適応的行動」とされるものは、かつて周囲が助けられなかったことが原因であると捉える視点が必要であることが多い。

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自分の体を家電製品みたいに扱ってること意外と多い。「文句言わず動いてたら気にも止めない。壊れたらめんどくさいと思う」という感じ。。体は道具じゃなくて一緒に生きている同じ生命体だから、たまに意識的に体に気を向けることはとても良いと思う。手を当てて「調子どうですか?」って。ホントに

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「頑張らないで」「楽しんで」というアナウンスは時に圧力になる。このような言葉は基本的に恵まれた状態にしかそぐわないのに、心の傷を抱えている人たちに向けて発せられることが多い…がんばってもがんばらなくても、楽しんでも楽しくなくてもいい。これこそ誰かに干渉できることじゃない。自身の感

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すごく大事だと思うことは『思考の歪み』や『過剰適応』傾向があろうと、それが「悪いこと」ではないということ。「それだと自分が苦しいから変えた方がいいかも」ということであって、むしろ自分にストレスを課しながらすごく頑張って生きてきたということ。変えようとする前にものすごく褒めてほしい

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機能不全家庭に育つと、心身ともに侵害されることが日常であったために「他者との境界線」を自然に持つことができない。そのため大人になって人の不機嫌さを「自分のせい」と受け止めたり、自ら傷つきに向かっていく傾向をもつことがある。それはかつての環境ゆえであり、「自分のせい」ではない。。

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環境に恵まれなかった人ほど、他者や環境のせいにせず「自分が頑張らないと」「できないのは私だけ」と自分に多くのことを求める傾向がある。逆説的にいえば、真っ先に自分に原因を問うことが多くなっていたら、それは環境が合わなかったり環境が歪んだ構造であることにちゃんと気づいている現れである

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うつ状態であると約束が守れなくなる。その日になってみないと行けるか行けないか分からない…。キャンセルの連絡すらできないことも珍しくない…。どうして行けないかできないか自分でも分からない…。釈明もできにくい…。これはすごく自己否定感をもたらしてしまうけれど、自分の特性ではなく症状。