【パン糧】「隠されていること、神と親しむ場所」 神と交わりの中にいることによって、み言葉を読んで、黙想し、思いを書き出し、み旨を求め、静聴し、また告白し、祈り、とりなし、願うという静まりの中の出来事によって、私たちの魂は静められ、浄化され、清められ、神との霊的融合を経験する...0814

【パン糧】「隠れ続ける方法」 神から隠れるために、成功と富と名声と権力を得る。この世の注目を浴びて、この世を満喫して、神を人生から追い出すのだ。一方、人から隠れるために、弱さと貧しさと静まりの中で生きる。人は近づこうとしないが、隠れた所におられる神は共にいてくださる…0815

【パン糧】「静まりの中で神にしがみつく」 信仰だけで生きる瞬間、生きねばならぬ瞬間がある。神にすがり付くしかない、神以外に拠り所がない状態もある。一筋の光を神に見いだして導き出される経験、引き寄せられる経験もある。たとえ一本の細い糸であっても神と結ばれている以上のことはない…0816

【パン糧】「精神と心を集中させる」 体の位置を整え、リラックスする。目を閉じて、呼吸を整える。頭の中にある様々な考えと心の中にある様々な思いを静める。体全体を意識して安らぎを感じる。心を神に開き、自らを神に知って頂き、すべてを委ねる。全集中、霊の呼吸...0817

【パン糧】貧しさの中に宿る神」 私は貧しいのか、それとも十分に祝されて豊かなのか？私の貧しさとは何か？収入の低さか？感情の不安定さか？発想や創意工夫の乏しさか？貯蓄や財産や遺産や才能や技量や経験や実績や関心や努力や視力や体力や気力や祈りや信仰や愛のなさか？…0818

【パン糧】「貧しい人々の中におられる神に出会う」 私たちは極貧に喘ぐ人々に気付かない振りをし、末期の病を患う人々への言葉を持ち合わせず、心に深い傷を負って自閉症であったり攻撃的な人々には近づくことができない。人の痛みに寄り添えない私たちの貧しさにキリストは来られた…0819

【パン糧】「貧しい人々の宝物」 見知らぬ人が教会にやって来て、困窮を訴え、必ず返すからと約束したとしても、その後連絡が来ることはなく、金額や回数以上に相手の言葉を聞き、何とか力になりたいと、信頼して身銭を切った経緯が後になって虚しく、また人を信じる淋しさがいつも残ってしまう…0820

【パン糧】「死のとげを取り去る」 与えられたこの世における生の終わりとなる死。生と言うコインの裏にある死。生において死は見えず、死において生は見えない。光と闇が相容れないように、生と死は共存しない。死のとげとは、生に相反する死への圧倒的な不安と恐れと絶望ではなかろうか…0821

【パン糧】「私たちの旅をよく生きる」 人生は旅だ。時は流れ、時代は変わる。世界も社会も変わる。同じ景色を二度と見ることはない一度限りの旅だ。みんな、そんなことは分かっている。良い旅も悪い旅もない。今の旅をしっかり生きるだけだ。天国を望みつつ、与えられた命を真剣に生きるだけだ…0822

【パン糧】「人生の質」 仕事の総量÷時間によって仕事量が出るとすれば、人生で成し遂げた総量÷生きた年数が人生の質になるのだろうか。それとも長い年月を土の下で過ごして短い期間だけ咲く花や短い命を受ける虫たちのような瞬間の輝きを人生の質と言うのだろうか…0823

【パン糧】「両親の悲嘆」 いじめによって自死を選んだ子どもの両親はどんな思いで生きていけばいいのか。幼くして子どもに先立たれた両親はどんな思いで生きていけばいいのか。犯罪者の両親はどんな思いで生きていけばいいのか。親の年金に頼る子どもの両親はどんな思いで生きていけばいいのか…0824

【パン糧】「愛、そして別離の苦悩」 人と出会わなければ、人と関わらなければ、人に関心を持たなければ、人を愛さなければ、その別離に感情は伴わない。悲しみも痛みもない。だが人を愛するがゆえに、その別れは辛いものになる。しかしそれでも私たちはキリストの故、人を愛せずにはいられない…0825

【パン糧】「死者を思い起こす」 別れる辛さや会えない苦しみを経験したことがあるだろうか。それは卒業式での出来事か、遠距離恋愛か、結ばれない片思いか、離婚後に親権を巡る子どもとの再会願望か。会いたい人を心から手放さないと、思い出が頭を巡って、胸を切り裂き始める…0826

【パン糧】「死に備える」 事故か病気か、コロナか副反応か、戦争か天災か、死は突然やって来る。肺は酸素を供給しなくなる。血液の流れは止まる。脳の活動は止まる。心臓は止まる。戸籍を失う。体からも、家族からも、町からも、社会からも、国からも、地上からも解き放たれる。どう生きよう...0827

【パン糧】「感謝に満ちた死」 死への備えとして、感謝の花を準備しよう。感謝を伝えることを常としよう。お世話になった方々、家族や親族、先輩に後輩、恩師に上司、近所や町内会の方々、教会の人々、私を囲む人々に感謝の思いと感謝の言葉で感謝を伝え、感謝の花で棺を満たす準備をしよう…0828