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川村悠人

@ag0vb

大学教員。研究のキーワードは「詩、言語、神話」です。面白いもの、かっこいいもの、ぞくっとするものを探し求めています。

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calendar_today01-09-2022 09:52:04

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①すげー爽やかな顔で友情の再会を問いかけるドローナ ②すげーやらしい顔でズッ友宣言をするドローナ (現代インドのコミックHeroes from the Mahabharataより)

①すげー爽やかな顔で友情の再会を問いかけるドローナ
②すげーやらしい顔でズッ友宣言をするドローナ

(現代インドのコミックHeroes from the Mahabharataより)
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知人の方から教えてもらったのだが、こんなテイストの図説マハーバーラタが出るらしい。 英雄アルジュナの放つアローレインの図像や装画は古代から現代のものまで色々と見てきたが、これもカッコいい。

知人の方から教えてもらったのだが、こんなテイストの図説マハーバーラタが出るらしい。

英雄アルジュナの放つアローレインの図像や装画は古代から現代のものまで色々と見てきたが、これもカッコいい。
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ドラウパディーは栄華(śrī)の女神。栄華は王国あってのもの。故に、奪われた王国を取り戻さぬ限り、真の意味でのドラウパディーの奪還はない。彼女は未だ、賽子賭博で奪われたままである。 パーンダヴァの戦士たちは、戦うしかないのである。 (cf. Katz, Arjuna in the Mahabharata, p. 57)

ドラウパディーは栄華(śrī)の女神。栄華は王国あってのもの。故に、奪われた王国を取り戻さぬ限り、真の意味でのドラウパディーの奪還はない。彼女は未だ、賽子賭博で奪われたままである。

パーンダヴァの戦士たちは、戦うしかないのである。

(cf. Katz, Arjuna in the Mahabharata, p. 57)
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宮元先生の『インド哲学 七つの難問』が文庫で復活するようです!これは熱い。インド哲学、きてますね。

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本日のヨガ実習はマントラ瞑想。oṃ namaḥ śivāya(オーン・ナマハ・シヴァーヤ)を108回朗々と唱える。深く心地よい宇宙の響き。仏教の声明をはじめて生で聞いた時の感動を思い出しました。

本日のヨガ実習はマントラ瞑想。oṃ namaḥ śivāya(オーン・ナマハ・シヴァーヤ)を108回朗々と唱える。深く心地よい宇宙の響き。仏教の声明をはじめて生で聞いた時の感動を思い出しました。
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松本亮『ワヤン人形図鑑』はインドネシア版インド叙事詩の優れた見取り図であり、息を呑むほどに美しい装画に溢れています。 各説明文にも芸術的な美しさがあり、引き込まれます。 写真は、宇宙の行く末を左右する賽子賭博の場面と、キッと前を向いて運命を見つめる英傑カルナ。

松本亮『ワヤン人形図鑑』はインドネシア版インド叙事詩の優れた見取り図であり、息を呑むほどに美しい装画に溢れています。

各説明文にも芸術的な美しさがあり、引き込まれます。

写真は、宇宙の行く末を左右する賽子賭博の場面と、キッと前を向いて運命を見つめる英傑カルナ。
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「いかなる悪人にもいささかの善意がやどり、いかなる善人にもいささかの悪業はやどる」 (松本亮『ワヤン人形図鑑』「マハバラタの世界」)

「いかなる悪人にもいささかの善意がやどり、いかなる善人にもいささかの悪業はやどる」

(松本亮『ワヤン人形図鑑』「マハバラタの世界」)
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インド人の宇宙観はその途方もない壮大さで知られますが、ブラフマン神の一生は人間の時間に換算するとおよそ311兆年ほどのようです。 しかしそのブラフマン神の一生も、かのクリシュナにとっては瞬き一つの時間に過ぎないらしい。 どういうことだってばよ。

インド人の宇宙観はその途方もない壮大さで知られますが、ブラフマン神の一生は人間の時間に換算するとおよそ311兆年ほどのようです。

しかしそのブラフマン神の一生も、かのクリシュナにとっては瞬き一つの時間に過ぎないらしい。

どういうことだってばよ。
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説話・伝承学会発行の学術誌『説話・伝承学』の最新号が届きました。 怪談論を中心に、興味深い論考が並んでいます。

説話・伝承学会発行の学術誌『説話・伝承学』の最新号が届きました。

怪談論を中心に、興味深い論考が並んでいます。
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インド古典学の新たな学術誌が立ち上がりました。その名もAgastya。アガスティヤは古代インドの詩仙で、海の水を飲み干すエピソードが特に有名。 創刊号のテーマは古典インドの女性たち。叙事詩のシャクンタラー姫やアンバーの物語を論ずる論考も。 全文ダウンロード可能: publications-prairial.fr/agastya/index.…

インド古典学の新たな学術誌が立ち上がりました。その名もAgastya。アガスティヤは古代インドの詩仙で、海の水を飲み干すエピソードが特に有名。

創刊号のテーマは古典インドの女性たち。叙事詩のシャクンタラー姫やアンバーの物語を論ずる論考も。

全文ダウンロード可能:

publications-prairial.fr/agastya/index.…
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圧巻の論集が刊行されました。私はさておき、凄まじい執筆陣、世界的視野をもった重厚な論考の数々。 中島隆博(編)『比較思想と世界哲学』(東京大学出版会 2025年) 第III部「空海と世界哲学」にて、論考「中世インドの言語哲学から空海を読む」を寄稿しています🙏

圧巻の論集が刊行されました。私はさておき、凄まじい執筆陣、世界的視野をもった重厚な論考の数々。

中島隆博(編)『比較思想と世界哲学』(東京大学出版会 2025年)

第III部「空海と世界哲学」にて、論考「中世インドの言語哲学から空海を読む」を寄稿しています🙏
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ジェームズ・フレーザー『図説 金枝篇』 多くの批判はあれど、宗教学・民俗学・神話学など多様な領域で今なお存在感を示し続けている『金枝篇』。 この図説版は広大無辺な原著のエッセンスをわかりやすく解説しており、入門に最適。表紙も神々しい。今にも何か深淵な物語が始まりそうです。

ジェームズ・フレーザー『図説 金枝篇』

多くの批判はあれど、宗教学・民俗学・神話学など多様な領域で今なお存在感を示し続けている『金枝篇』。

この図説版は広大無辺な原著のエッセンスをわかりやすく解説しており、入門に最適。表紙も神々しい。今にも何か深淵な物語が始まりそうです。
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うっわ!『ソグド語文法講義』の衝撃からわずか3年、またまたすごい本がくる。 山内和也(編)/吉田豊(著)『ソグド語文書を読む1』(帝京大学出版会)amzn.asia/d/0s9OwKv しかも「1」ってことは2以降があるってことか!?

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平藤喜久子『物語をつくる神話 解剖図鑑』(エクスナレッジ) 神話・伝説上の物語、キャラクターなどを「型」に腑分けして解説。解像度があがるだけでなく、他との比較もしやすくなる。 「神話のアイテム」章がもうけられ、神話・伝説に登場する武具類についての俯瞰があるのもありがたい。

平藤喜久子『物語をつくる神話 解剖図鑑』(エクスナレッジ)

神話・伝説上の物語、キャラクターなどを「型」に腑分けして解説。解像度があがるだけでなく、他との比較もしやすくなる。

「神話のアイテム」章がもうけられ、神話・伝説に登場する武具類についての俯瞰があるのもありがたい。
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インド叙事詩の武器は弓矢が主流ですが、印象的な槍や剣も出てきます。 たとえば羅刹王ラーヴァナのもつ魔剣チャンドラハーサ。意味は「月の微笑み」または「月をあざ笑うもの」。月は輝きの象徴なので、後者の場合、月よりも光り輝く剣の意。 極悪非道の羅刹なのに剣の名前がやたらかっこいい。

インド叙事詩の武器は弓矢が主流ですが、印象的な槍や剣も出てきます。

たとえば羅刹王ラーヴァナのもつ魔剣チャンドラハーサ。意味は「月の微笑み」または「月をあざ笑うもの」。月は輝きの象徴なので、後者の場合、月よりも光り輝く剣の意。

極悪非道の羅刹なのに剣の名前がやたらかっこいい。
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阪大の虫賀さんによる近現代インドの祭礼論と宗教論トーク! これは必見です。オンライン参加可能! osaka-u.ac.jp/ja/event/2025/…

阪大の虫賀さんによる近現代インドの祭礼論と宗教論トーク!

これは必見です。オンライン参加可能!

osaka-u.ac.jp/ja/event/2025/…
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羅刹王ラーヴァナのもつ神剣チャンドラハーサですが、その神剣に対して見下す(ava√jñā)ような態度をとってしまったら、剣は本来の持ち主であったシヴァ神のもとへと還っていくそうです。 物事に対する敬意を失ったとき、それは物事との決別をもたらすかのようです。

羅刹王ラーヴァナのもつ神剣チャンドラハーサですが、その神剣に対して見下す(ava√jñā)ような態度をとってしまったら、剣は本来の持ち主であったシヴァ神のもとへと還っていくそうです。

物事に対する敬意を失ったとき、それは物事との決別をもたらすかのようです。
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また素晴らしい本が出ました。村上寛『ラテン語の世界史』(筑摩書房、2025年) 言語の社会上の役割や言語文化について語ってくれる本は非常にありがたく、面白い。コラムではラテン語文法にも触れられるようになっている。 アジア圏におけるサンスクリット文化を考える上でも大変参考になります。

また素晴らしい本が出ました。村上寛『ラテン語の世界史』(筑摩書房、2025年)

言語の社会上の役割や言語文化について語ってくれる本は非常にありがたく、面白い。コラムではラテン語文法にも触れられるようになっている。

アジア圏におけるサンスクリット文化を考える上でも大変参考になります。
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英雄ラーマはラーヴァナを討つときに《梵天の矢》を使うのですが、この究極の矢は全世界の生き物たちの光熱エネルギー(tejas)を集めて作られたものらしいです。 なんかこう、世界のみんなの元気をわけてもらって放つスーパー必殺技でラスボスを倒すスーパーヒーロー感があって最高です。

英雄ラーマはラーヴァナを討つときに《梵天の矢》を使うのですが、この究極の矢は全世界の生き物たちの光熱エネルギー(tejas)を集めて作られたものらしいです。

なんかこう、世界のみんなの元気をわけてもらって放つスーパー必殺技でラスボスを倒すスーパーヒーロー感があって最高です。
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知人の方に教えてもらったのだが、スポーツなどで優れた功績を残すとインド政府から「アルジュナ賞」(Arjuna Award)を授与され、こんなアルジュナ像がもらえるとのこと。なにこれほしい。

知人の方に教えてもらったのだが、スポーツなどで優れた功績を残すとインド政府から「アルジュナ賞」(Arjuna Award)を授与され、こんなアルジュナ像がもらえるとのこと。なにこれほしい。