金枝篇 𝔟𝔬𝔱 (@jamesfrazerbot) 's Twitter Profile
金枝篇 𝔟𝔬𝔱

@jamesfrazerbot

ジェームズ・フレイザー著『金枝篇』関連を囀る(𝑪𝑴的に中の人の告知が入ります)。神成利男訳『金枝篇』(国書刊行会)の訳稿整理を7巻途中〜8巻まで担当した愚者が気ままに運営。手動の人力𝔟𝔬𝔱

ID: 887275682572582912

linkhttps://www.kokusho.co.jp/sp/result.html?ser_id=153 calendar_today18-07-2017 11:39:42

2,2K Tweet

4,4K Followers

4,4K Following

金枝篇 𝔟𝔬𝔱 (@jamesfrazerbot) 's Twitter Profile Photo

ビルマの住民は今でも雨乞いのため綱引き(tug of war)をする慣習がある。雨隊と日照隊はお互いに綱を引き合い、雨隊が勝つことになっており、こうすれば通常雨が降ると考えられている。

ビルマの住民は今でも雨乞いのため綱引き(tug of war)をする慣習がある。雨隊と日照隊はお互いに綱を引き合い、雨隊が勝つことになっており、こうすれば通常雨が降ると考えられている。
金枝篇 𝔟𝔬𝔱 (@jamesfrazerbot) 's Twitter Profile Photo

南東インドのチュクマ人は〈デワン〉すなわち祭司の死に際して、葬儀で綱引き(tug of war)を行う。死体を車に乗せて火葬場に運び、車にロープをつけると、葬儀に参加した人々が二隊に分かれて引っ張り合う。一方は善霊を表し、他方は悪霊を表す。この競技では前者が勝つようになっている。

南東インドのチュクマ人は〈デワン〉すなわち祭司の死に際して、葬儀で綱引き(tug of war)を行う。死体を車に乗せて火葬場に運び、車にロープをつけると、葬儀に参加した人々が二隊に分かれて引っ張り合う。一方は善霊を表し、他方は悪霊を表す。この競技では前者が勝つようになっている。
金枝篇 𝔟𝔬𝔱 (@jamesfrazerbot) 's Twitter Profile Photo

タラウマラ先住民の二つの主要なダンスである〈ルトゥブリ〉と〈ユマリ〉は、それぞれ七面鳥と鹿に教えられると考えられている。〈ルトゥブリ〉は、草やキノコを成育させ、鹿や兎を繁殖させると思われている。また〈ユマリ〉は北と南から雲を呼び寄せ、それが衝突して雨を降らすのだと想像されている。

金枝篇 𝔟𝔬𝔱 (@jamesfrazerbot) 's Twitter Profile Photo

『評伝J・G・フレイザー』(法蔵館文庫) を読んで衝撃事実を知る。フレイザーが13年がかりで訳したパウサニアス『ギリシャ案内記』は全六巻で、本文一巻、地図と図版が一巻、そして何と本文を凌駕する四巻分の註釈から成っているという(版元のマクミランは「若干の註釈」が欲しいと手紙に書いている)

『評伝J・G・フレイザー』(法蔵館文庫) を読んで衝撃事実を知る。フレイザーが13年がかりで訳したパウサニアス『ギリシャ案内記』は全六巻で、本文一巻、地図と図版が一巻、そして何と本文を凌駕する四巻分の註釈から成っているという(版元のマクミランは「若干の註釈」が欲しいと手紙に書いている)
金枝篇 𝔟𝔬𝔱 (@jamesfrazerbot) 's Twitter Profile Photo

ギルヴァート・マレーの『ギリシア叙事詩の興起』とか、F・M・コンフォードの『宗教から哲学へ』とかジェーン・ハリソンの『ギリシア宗教研究序説』や『テーミス』はフレーザーの影響のもとに書かれたといっても差し支えがないと思います。 山口昌男「古典研究のための人類学の古典」

ギルヴァート・マレーの『ギリシア叙事詩の興起』とか、F・M・コンフォードの『宗教から哲学へ』とかジェーン・ハリソンの『ギリシア宗教研究序説』や『テーミス』はフレーザーの影響のもとに書かれたといっても差し支えがないと思います。

山口昌男「古典研究のための人類学の古典」
金枝篇 𝔟𝔬𝔱 (@jamesfrazerbot) 's Twitter Profile Photo

スラシア人は、飲み仲間と一緒に酒を飲んでいる時に、首吊り遊戯をやる。どこか高い場所に輪索をくくり付け、その下に石を置く。誰かその上に登った時に石を外すという仕掛けである。彼らは籤を引く、その籤に当たったものが、手に鎌を持って、その石の上に立つ、そしてその首を絞索の中に入れる。

金枝篇 𝔟𝔬𝔱 (@jamesfrazerbot) 's Twitter Profile Photo

かくして吊るされた男は、足下の石が外された時に、もし手に持った鎌で索を断ち切るのが遅ければ死んでしまうのである。そして残ったものは笑って、その死を良き遊戯(スポーツ)なりと褒めるという。

金枝篇 𝔟𝔬𝔱 (@jamesfrazerbot) 's Twitter Profile Photo

芥子の種を屋根や入り口に撒くことがよく行われる。そうすれば、吸血鬼が襲ってきても、その芥子の種を数えるのに夢中になって、遂にそれが果てぬ前に夜明けとなり、早や己の墓場に帰らなければならなくなる。

祥文字不動堂(仮) (@syoumonzi) 's Twitter Profile Photo

魔除けとして外にザルを吊るしたり、呪符に九字を描いたり、服に井桁などの格子模様をえがくのは、やって来る怪異がザルの編み目や、九字や格子模様の枡目の数をかぞえきるまで別の行動がとれなくなるから、 という説があるのに通じると思ったり。

魔除けとして外にザルを吊るしたり、呪符に九字を描いたり、服に井桁などの格子模様をえがくのは、やって来る怪異がザルの編み目や、九字や格子模様の枡目の数をかぞえきるまで別の行動がとれなくなるから、
という説があるのに通じると思ったり。
金枝篇 𝔟𝔬𝔱 (@jamesfrazerbot) 's Twitter Profile Photo

『わたしは楳図かずお』の石田汗太氏へのインタヴュー。南方熊楠の粘菌研究が名作『わたしは真悟』の生命観に影響を与えたと楳図先生自ら語る衝撃の一冊です。日本列島で最も人口の少ない村からやってきた楳図かずおの原風景「森」をテーマに、水木しげるの隣人と捉えた民俗学ヴァイブスあふれる一冊。

『わたしは楳図かずお』の石田汗太氏へのインタヴュー。南方熊楠の粘菌研究が名作『わたしは真悟』の生命観に影響を与えたと楳図先生自ら語る衝撃の一冊です。日本列島で最も人口の少ない村からやってきた楳図かずおの原風景「森」をテーマに、水木しげるの隣人と捉えた民俗学ヴァイブスあふれる一冊。
金枝篇 𝔟𝔬𝔱 (@jamesfrazerbot) 's Twitter Profile Photo

人類学者マリノフスキーに随伴してドローブリアンド島にイラストレーターとして向かった画家、著作家、戯曲家、写真家、前衛美術家、前衛美術理論家であるポーランドの知られざる天才ヴィトケーヴィチ(右図は自画像)が、マリノフスキー『未開人の性生活』を「性の金枝篇」と評していたと知りました。

人類学者マリノフスキーに随伴してドローブリアンド島にイラストレーターとして向かった画家、著作家、戯曲家、写真家、前衛美術家、前衛美術理論家であるポーランドの知られざる天才ヴィトケーヴィチ(右図は自画像)が、マリノフスキー『未開人の性生活』を「性の金枝篇」と評していたと知りました。
後藤護🪬𝕲𝖔𝖙𝖍-𝕺 𝕸𝖆𝖒𝖔𝖗𝖚 (@pantryboy) 's Twitter Profile Photo

シュヴァンクマイエル『クンストカメラ』(2022)観た。チェコ南西部ホルニー・スタニコフにある監督自身の「驚異の部屋」を2時間、ヴィヴァルディ「四季」にのせて見せ続ける怪作。なんの解説も入らないのが心地よく、蒐集されたオブジェがより高次の「見えない」ネットワークに再組織化された魔術。

シュヴァンクマイエル『クンストカメラ』(2022)観た。チェコ南西部ホルニー・スタニコフにある監督自身の「驚異の部屋」を2時間、ヴィヴァルディ「四季」にのせて見せ続ける怪作。なんの解説も入らないのが心地よく、蒐集されたオブジェがより高次の「見えない」ネットワークに再組織化された魔術。
後藤護🪬𝕲𝖔𝖙𝖍-𝕺 𝕸𝖆𝖒𝖔𝖗𝖚 (@pantryboy) 's Twitter Profile Photo

話題沸騰中のパーシヴァル・エヴェレット『ジェイムズ』書評を書きました!『ハックルベリー・フィンの冒けん』を黒人奴隷ジムの視点から書き換えた超問題作。黒人奴隷の人々が白人を欺くために装着した「仮面」こそが、20世紀対抗文化の最大重要語〈クール〉を生み出した!? realsound.jp/book/2025/08/p…

後藤護🪬𝕲𝖔𝖙𝖍-𝕺 𝕸𝖆𝖒𝖔𝖗𝖚 (@pantryboy) 's Twitter Profile Photo

ヴィクトリア朝の商人・政治家であったジョン・ブリングリー・ガーランド(1791-1875)が1850年代に作り始め、公表しなかったため死後発見されたという45点の「血のコラージュ」が凄まじすぎる。ピカソとブラックが1912年にコラージュを発明したというモダニズムの神話を一瞬で破壊するレベル。

ヴィクトリア朝の商人・政治家であったジョン・ブリングリー・ガーランド(1791-1875)が1850年代に作り始め、公表しなかったため死後発見されたという45点の「血のコラージュ」が凄まじすぎる。ピカソとブラックが1912年にコラージュを発明したというモダニズムの神話を一瞬で破壊するレベル。
後藤護🪬𝕲𝖔𝖙𝖍-𝕺 𝕸𝖆𝖒𝖔𝖗𝖚 (@pantryboy) 's Twitter Profile Photo

ジャックマリーマージュ(JMM)という眼鏡ブランドが2023年に「巨匠シリーズ」と題して澁澤龍彦モデルのめがねを500本限定生産していたと知る。モデルに選ばれた片岡鶴太郎の澁澤コスプレはどのへんに需要があるのか。 blog.jw-oomiya.co.jp/eyewear/48447

ジャックマリーマージュ(JMM)という眼鏡ブランドが2023年に「巨匠シリーズ」と題して澁澤龍彦モデルのめがねを500本限定生産していたと知る。モデルに選ばれた片岡鶴太郎の澁澤コスプレはどのへんに需要があるのか。 blog.jw-oomiya.co.jp/eyewear/48447
後藤護🪬𝕲𝖔𝖙𝖍-𝕺 𝕸𝖆𝖒𝖔𝖗𝖚 (@pantryboy) 's Twitter Profile Photo

高畑鍬名『Tシャツの日本史』(中央公論新社)届く! 「裾を出すのか入れるのか、それが問題だ」とハムレット式に始まる服飾史にしてサブカル史にしてセンスの哲学にして日本史という死角を突いたようなTシャツ論。『幽☆遊☆白書』のTシャツのイン/アウト問題まで持ち出すあたり奇書の風格さえ漂う。

高畑鍬名『Tシャツの日本史』(中央公論新社)届く! 「裾を出すのか入れるのか、それが問題だ」とハムレット式に始まる服飾史にしてサブカル史にしてセンスの哲学にして日本史という死角を突いたようなTシャツ論。『幽☆遊☆白書』のTシャツのイン/アウト問題まで持ち出すあたり奇書の風格さえ漂う。