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古典bot ~140字で読む文学・哲学〜

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古典を紹介してます。電子書amazon.co.jp/dp/B09TSH7QSK/…

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calendar_today19-01-2017 08:50:06

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孟子(孟子・漢)人間の性善説を説いた事で知られ、本書においても他の古代中国思想同様、人としてそして君主としての在り方を説く。それは性善説を前提として説いたものである。危機の子供を損得なしに人は救う事を述べたのが有名。ただ、現代の我々から見ると当り障りがなく、地味な印象を受ける。

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闇の奥(コンラッド・英語)-マーロウは仕事でアフリカの奥地へと赴くが、船を進めるにつれ、クルツという腕利きの象牙職人の事を知る。冒険譚的な内容でもなければ、社会を風刺したわけでもない。独特な文体により作中は異様な雰囲気が支配しており、行き着く先は地獄か、それとも・・・。

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ゴルギアス(プラトン・古希)不正を受けるより不正を行う方が害悪であり、恥辱である。快と善は異なるものであり、弁論家や政治家は迎合による快を大衆に齎すのでなく、善を齎し魂を改良させる様努めるべきである。善を全く備えた人は死ぬ運命にあっても動じることなく耐えられるであろう。

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ハードタイムズ(ディケンズ・英)娘ルイザは金銭問題から意に反した結婚を高い地位の男とさせられる。その後も兄弟の散財、不倫の疑い、そして離婚が待っていた。一人の労働者ステファンも仕事をクビになり、妻と別れ、濡れ衣の罪で報道され、暴力を被った。人生は正にハードタイムズ!

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白痴(ドストエフスキー・露)馬鹿とすら思われる善良な人間が恋をし、多様な人間関係を結ぶ。その錯綜の果てに悲劇として幕は閉じる。作者の作品群では文体に落ち着きがあり芸術性が強い。しかし物語の大筋を掴むのは易しくはなく、この分厚い作品をもう一度読めと言われたら私は途方にくれるだろう。

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アラバマ物語(リー・米)人間、それは不可解な存在。人種差別の裁判を通して、少女の瞳に人間の優しさ、獰猛さ、偽善さ、正義、その他諸々の要素が映る。世間というものは悪だろうか、善だろうか。恐らくその両方。日本でもそう。小女もやがては大人へと成長し、その不可解な世間の一員になっていく。

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☆チェスの話(ツヴァイク・独)船上でチャンピオンとチェスをしていて、当然負けそうになるが、一人の人間が現れ助け舟を出す。チェスの盤を今まで触ったことが無いらしいが、何故そこまで上手いのか。その秘密はナチスの圧政と関係があった。娯楽として申し分ない一方、娯楽以上のものがある。

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武器よさらば(ヘミングウェイ・米)従軍兵ヘンリーは戦争の最中負傷し、一人の看護師と出会い、恋に落ちる。しかし戦場で敵兵と勘違いされ逮捕されそうになり、看護師と一緒にスイスへと脱走することを企てる。二人は無事生き延び愛を育めるのか?戦争の匂いが充満する、映画のような文学作品。

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孤独な散歩者の夢想(ルソー・仏)革新的な思想を打出し、波乱万丈な人生を歩んだ男には、孤独な老境が待っていた。凡ゆる情念は去り、只瞑想の時があるばかりであった。それは不幸でもあり幸福でもあった。死を前にした、一人の老人。その想いは俗気が極限まで削落とされた、静かで寂しく、幽玄である。

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アブサロム、アブサロム!(フォークナー・米)アメリカ南部に一人の白人が現れた。彼は尋常ならざる人間であり、彼は家系を築いていく。黒人の血、近親相姦、殺人。陰鬱だが、力強い雰囲気が作中を支配し、パズルの様な構成でサーガが紡がれる。難解で読手を弾くが、その薬味は紛れもなく文学。

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ヒューペリオン(ヘルダーリン・独)情感豊かなヒューペリオンは、古代ギリシャ及び一人の女性を愛する。しかしその後戦争に赴き、恋人の死や文化の失望を味わい祖国へと帰郷する。小説としてはあまり褒められたものではないが、詩情豊かさの点で秀でている。哲学的要素もあるみたいだ。

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憂国(三島由紀夫・日)陰翳礼賛。死という闇が生という光を照し出す。刃の冷たい矛先が、切腹の激痛が、死をも超越した信念と恋愛が、より生に輝きをもたらす。その思わず目を背けたくなるような切腹の生々しい描写も、やはり一つの芸術であり、それがイデアの輝きをより美しくさせる醜美である。

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☆高瀬舟(森鴎外・日)教科書にも乗った作品で、学校時代嫌々ながらも授業で読んだ事のある人は多い事だろう。様々なテーマが孕んでいるが、メインとなるのはやはり殺人か自殺か、であろう。解釈次第により無罪から有罪へと代わり得るのは、現代にもあり得、作品は一つの大きな警鐘を鳴らしている。

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異邦人(カミュ・仏) ソクラテス:我々は皆ξένοςでないかね マテーシス:何の ソ:国、及び人の マ:それは我々に居場所がないという事でしょうか ソ:それもある。だがそもそも各自に相応しい場所等あるのか マ:自身の中は? ソ:だが人は自身とすら孤独であり、それこそが不条理を穿つのかもしれぬ

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赤き死の仮面(ポー・米)病はそぉーっと体内に忍び込み、健康を蝕ばむ。豪華絢爛たる生活をおくる如何なる権勢を持つ者も、その蝕みに抵抗することは叶わない。老若男女貧富貴賤、病の前での抵抗は無意味かもしれぬ。結局は「死」は万物に君臨するのだから。πάντα χωρεῖ καὶ οὐδὲν μένει。

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スペードの女王(プーシキン・露)カルタの必勝法を女を拐かし、拳銃を使ってまで聞き出した士官ゲルマン。その必勝法を使い大金持ちになるが、最後の最後でシクってしまい、ついには精神病院へ。当時激賞され、文学史にも影響を与えたみたいだが、個人的には描写が淡白でそこまで面白いとも思わず。

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☆哲学入門(ラッセル・英)哲学とは何か?顕微鏡を見れば机の色や材質が違う風に見える様に、日常の有触れた事物、我々の抱く観念も哲学により違った捉え方が出来る。真理・誤謬とは具体的に何かを考察し、哲学する事によって狭隘な環境から開放され、自由と公平さを持つ宇宙の住人となる。

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☆文明論之概略(福沢諭吉・日)文明とは自国の独立である。西洋と交わり、確かに我が国は発展し、智は前進した。でもそれでも西洋には及ばない。それはなぜか。その違いは「気風の違い」にあり、「権力の偏重」にあり。我々が目指すべき的はどこにあるのか、それが百年前に論じられる。

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空騒ぎ(シェイクスピア・英)恋は戯れ。それなのに人は大好き。誤解だらけで人はてんやわんやのお騒ぎ。噂、嫉妬、興奮、決闘、多くの出来事が湧く恋はまさにときめく危険な遊び。恋は戯れ。そんな何でもない事でも皆の胸はドキドキ!さあ皆さん、今宵も戯れを祝福してどこまでも踊りましょう!!

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書簡 歴史というものはやはり進化していくものらしい。社会や技術、経済や政治は良くなってはいると思う。しかしそれで人は幸福になったのだろうか。むしろ技術の発展が凄惨な世界大戦を齎したように、どこか人を追い詰めているような気もする。哲学ももしかしたら・・・。また帰国したら話そう