白昼に訪れた、昔ながらの美しい喫茶店。不思議と客の姿はどこにもない。「いつから続いている喫茶店だろう…」と思いながら、絵画世界のような静けさと光の陰影にうっとり

旧共産圏の建物めいた独特な雰囲気堪らない

寒の地獄温泉

名前に惹かれて泊まった竜宮閣
昼の館内は、海の底のように寂然としており、古い壁時計の針の進みが外とはまるで異なる心地がし、夢か現かも判然としない鄙びた風情が漂っていた

戦前の旅館ゆえ、古趣溢れる情緒が随所に薫る。薄暗い階段を降りた先にある湯舟は、底のタイルが妙に美しい色をしていた

大正時代の建物は妖しさと浪漫を感じる

ハトヤホテルあまりにも良すぎる

無数の提灯を吊るした伊豆の旧木造旅館。客の気配が全く無い異様に広々とした館内に戸惑いつつも辿りついた3階大広間

重々しい襖をそっと開けると、眼前におびただしい数の雛人形がずらりと飾られており、思わずハッと息を呑んだ。それが美しい光景なのか怖い光景なのか、自分でもよくわからなかった

東京ヰ界探訪

荻窪の純喫茶、邪宗門

宵闇の色香とも、深い夜の微睡みとも思えるような、耽美なランプの仄明かりが心地いい

真夜中の公園に素敵なすべり台があった

謎の眼帯じいさんに「あっちに面白い地蔵があるよ」と教えてもらったお寺で見た、岩から浮き出た幽霊のような姿かたちをした地蔵尊。通称ゆうれい地蔵。

薄暗い小さなお堂に祀られており、表情はのっぺらぼう。足先に向かうにつれ、体は徐々に細長くなっていき、今にも暗闇に溶け入りそうな佇まい

湯平温泉の夜