「旅」

あなたへと
旅をしている
夜明けのような
その瞳に
見えた
開かれゆく
幾つもの宇宙の中
心たちが
芽生え、咲き誇り、
傷つき、癒えていった
私たちの
一千兆年の旅

#詩

【詩】旅｜Cir @ArtistCir #note note.com/circir/n/n246e…

「負けた日」

リーダーとして
気丈に振舞っていたから
見せたくなかったのだろう
君は背を向けていたけど
斜めからは見えていたよ
顎から落ちていた
一粒の涙

#詩

「もう一度」

バスに乗って
席についたとたん
結露を手で拭いた
さっきしたばかりだけど
君にもう一度
バイバイしたくて

#詩

【詩】もう一度｜Cir @ArtistCir #note note.com/circir/n/na054…

「恋と愛」

わたしは恋を求め
あなたも恋を求め
互いに出会って
やっと恋をして
しばらくして
恋を求めなくなった
愛に変わったから

#詩
#恋愛

【詩】恋と愛｜Cir @ArtistCir #note note.com/circir/n/n9ccc…

「酔っぱらったら」

やけ酒で酔っぱらったら
頭ぱっぱらぱーになって

千鳥足でふらふらしてたら
お腹ぐうぐう鳴って

ふと横を見たら
おっ、ラーメン屋

こんな夜更けに
こってりラーメンだなんて
おいしいに決まってらぁ

#詩

【詩】酔っぱらったら｜Cir @ArtistCir #note note.com/circir/n/n812c…

「別れ」

出発を待ちながら
もうすぐ離れる街を
じっと眺めていた
会えなくなる君の姿を
ずっと思い浮かべていた
好きだった

好きだった

#詩

【詩】別れ｜Cir @ArtistCir #note note.com/circir/n/nf0bb…

「風が強くて」

風が強くて
ぶつかり合う
波の上で
月明かりが踊る

風が強くて
しゃがんだ
砂浜の上で
その髪が踊る

風が強くて
抱き寄せた
腕の中で
その目が踊る

#詩

【詩】風が強くて｜Cir @ArtistCir #note note.com/circir/n/n97af…

「幽霊だった」

ひとけのない空き地
目を伏せ
静かに芝生を眺める

やっと人が現れた
近づいてくる
お話できるかな
「あの・・・」
・・・体をすっと通り抜けていく

ひとけのない空き地
目を伏せ
静かに芝生を眺めている

#詩

【詩】幽霊だった｜Cir @ArtistCir #note note.com/circir/n/na94c…

「影」

暖かい日
障子に映る
斑な新緑の影が
そよ風に揺れている
庭の桜を仰いでいた
あの遠い日の
君の面影も

#詩

【詩】影｜Cir @ArtistCir #note note.com/circir/n/ncb06…

「若き詩人の記憶」

血を吐いて倒れたのに

水溜りの中の雲はただ白くて

これからきっと

良い詩をたくさん書くのに

立派な建物もたくさん造るのに

きっとまた恋をするのに

咳が止まらなくて

息苦しくて

悔しくて

見上げた空は

大雨が去って

もうすっかり青なのに

＿＿＿＿…

【詩】若き詩人の記憶｜Cir @ArtistCir #note note.com/circir/n/n4977…

「視線」

木漏れ日の中を歩く
眩しい君の上で
まだらな木陰がうつろう

見惚れていた私は
目が合いそうで
少し視線を逸らす

君はしゃがんで
花々を見渡し
飛び回る蝶を眺める

隣の友達が
耳元で何かを囁き
二人で笑うと

風が吹いてきて
蝶がひらひらと
舞い上がる

目が合う

#詩