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リオノーラ

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英国ミステリを中心に翻訳ミステリの感想を。

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calendar_today08-04-2020 13:03:04

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🇬🇧デイヴィッド・ギルマン『イングリッシュマン 復讐のロシア』#読了 誘拐されたロンドン金融街の銀行員。事態を憂慮したMI6は傭兵のラグランを急遽フランスから呼び寄せる。 ロンドンでの追跡劇、極寒のロシアへの潜入。ロシアでの場面はもっと長くてもよかったかな。元傭兵仲間の絆が格好いい。

🇬🇧デイヴィッド・ギルマン『イングリッシュマン 復讐のロシア』#読了

誘拐されたロンドン金融街の銀行員。事態を憂慮したMI6は傭兵のラグランを急遽フランスから呼び寄せる。
ロンドンでの追跡劇、極寒のロシアへの潜入。ロシアでの場面はもっと長くてもよかったかな。元傭兵仲間の絆が格好いい。
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🇬🇧リザ・コディ『掟破りのリターンマッチ』#読了 幼馴染が、娼婦の姉が殺されたと泣きついてきた。調べてみると同様の手口の事件が何件も起こっていた。 前作は爽快な作品だったが、今作は脳筋という言葉がぴったりの言動に苛々させられる。娼婦たちに護身術を教える場面はなかなか面白かった。

🇬🇧リザ・コディ『掟破りのリターンマッチ』#読了

幼馴染が、娼婦の姉が殺されたと泣きついてきた。調べてみると同様の手口の事件が何件も起こっていた。
前作は爽快な作品だったが、今作は脳筋という言葉がぴったりの言動に苛々させられる。娼婦たちに護身術を教える場面はなかなか面白かった。
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🇫🇷ポール・アルテ『殺す手紙』#読了 親友から届いた奇妙な手紙。彼の指示に従い、あるパーティーへ。そこで空襲で死んだ妻を見かけ、更に殺人が。 揃いも揃ってクズばかり。そのせいか、最後の捻りも何となく予想できてしまう。殺人の標的という点ではよかった。やっぱりアルテは本格の方が面白い。

🇫🇷ポール・アルテ『殺す手紙』#読了

親友から届いた奇妙な手紙。彼の指示に従い、あるパーティーへ。そこで空襲で死んだ妻を見かけ、更に殺人が。
揃いも揃ってクズばかり。そのせいか、最後の捻りも何となく予想できてしまう。殺人の標的という点ではよかった。やっぱりアルテは本格の方が面白い。
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🇫🇷スーヴェストル&アラン『ファントマ』#読了 神出鬼没の怪人ファントマ。冷酷な犯罪の天才は警察や人々をもてあそび、恐怖に陥れる。 ルパンのような怪盗紳士かと思ったら、本物の凶悪な犯罪者だった。荒唐無稽なストーリーは嫌いではない。フランス暗黒小説のはしり的な立ち位置なのかな。

🇫🇷スーヴェストル&アラン『ファントマ』#読了

神出鬼没の怪人ファントマ。冷酷な犯罪の天才は警察や人々をもてあそび、恐怖に陥れる。
ルパンのような怪盗紳士かと思ったら、本物の凶悪な犯罪者だった。荒唐無稽なストーリーは嫌いではない。フランス暗黒小説のはしり的な立ち位置なのかな。
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🇫🇷カトリーヌ・アルレー『決闘は血を見てやめる』#読了 アメリカ外交特使の情婦となったパトリシア。ある日、旧友に再会し、不思議な魔力を持つ預言者と出会う。 頭の弱い女性と下種な男たちの情痴犯罪かと思ったら…。繋がり自体はそうかもと思ったが、この動機は予想外。満足かと言われたら困るが。

🇫🇷カトリーヌ・アルレー『決闘は血を見てやめる』#読了

アメリカ外交特使の情婦となったパトリシア。ある日、旧友に再会し、不思議な魔力を持つ預言者と出会う。
頭の弱い女性と下種な男たちの情痴犯罪かと思ったら…。繋がり自体はそうかもと思ったが、この動機は予想外。満足かと言われたら困るが。
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🇫🇷マルセル・エイメ『クールな男』#読了 奇想天外な作品や政治の風刺を含んだ短編集。 「こびと」サーカスの小人の身長が突如伸びてしまう。可笑しくも哀しい。 「ぶりかえし」24ヵ月法が制定され、人々の年齢と姿が若返る。年配者の喜びと若者たちの絶望。 エイメは幻想的な作品の方が好み。

🇫🇷マルセル・エイメ『クールな男』#読了

奇想天外な作品や政治の風刺を含んだ短編集。
「こびと」サーカスの小人の身長が突如伸びてしまう。可笑しくも哀しい。
「ぶりかえし」24ヵ月法が制定され、人々の年齢と姿が若返る。年配者の喜びと若者たちの絶望。
エイメは幻想的な作品の方が好み。
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🇬🇧リチャード・ハル『善意の殺人』#読了 嫌味で嫌われ者の大富豪が列車の中で毒殺される。数々の証言で明らかになる事実。果たして被告は真犯人なのか。 後半まで明らかにされない被告の名前と評決の仕掛けに面白みがある。証言場面での冗長さはあるが、風刺としての法廷ミステリと考えると悪くない。

🇬🇧リチャード・ハル『善意の殺人』#読了

嫌味で嫌われ者の大富豪が列車の中で毒殺される。数々の証言で明らかになる事実。果たして被告は真犯人なのか。
後半まで明らかにされない被告の名前と評決の仕掛けに面白みがある。証言場面での冗長さはあるが、風刺としての法廷ミステリと考えると悪くない。
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🇬🇧ウインストン・グレアム『夜の戦いの旅』#読了 独伊共同での毒ガスの開発。その情報をつかんだ英国情報部は計画を阻止すべく、亡命中の化学者に目をつける。 否応なくスパイ戦に巻き込まれた化学者、常に死と隣り合わせのスパイたち。1940年執筆ということもあり、任務完了後まで真に迫っていた。

🇬🇧ウインストン・グレアム『夜の戦いの旅』#読了

独伊共同での毒ガスの開発。その情報をつかんだ英国情報部は計画を阻止すべく、亡命中の化学者に目をつける。
否応なくスパイ戦に巻き込まれた化学者、常に死と隣り合わせのスパイたち。1940年執筆ということもあり、任務完了後まで真に迫っていた。
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🇬🇧M・W・クレイヴン『ボタニストの殺人』#読了 押し花を受け取った著名人が連続で殺される。ポーが捜査を始めた矢先、同僚が別の事件の殺人容疑で逮捕される。 スリラーだが雪の密室、混入経路不明の毒殺と本格ミステリ好きには堪らない設定。重すぎない分、エンタメ度抜群でとても楽しかった。

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押し花を受け取った著名人が連続で殺される。ポーが捜査を始めた矢先、同僚が別の事件の殺人容疑で逮捕される。
スリラーだが雪の密室、混入経路不明の毒殺と本格ミステリ好きには堪らない設定。重すぎない分、エンタメ度抜群でとても楽しかった。
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🇬🇧エヴァ・ドーラン『終着点』#読了 娘のようなエラから正当防衛で殺してしまったとの電話。殺人を隠蔽するが、徐々に出てくる複数の矛盾から疑問を抱く。 活動家なんてろくでもないなと思ってたら終盤に軽い驚き。とはいえ、自分本位で無能でしたってだけなので、同情はできても共感はできないかな。

🇬🇧エヴァ・ドーラン『終着点』#読了

娘のようなエラから正当防衛で殺してしまったとの電話。殺人を隠蔽するが、徐々に出てくる複数の矛盾から疑問を抱く。
活動家なんてろくでもないなと思ってたら終盤に軽い驚き。とはいえ、自分本位で無能でしたってだけなので、同情はできても共感はできないかな。
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🇫🇷ペトロニーユ・ロスタニャ『あんたを殺したかった』#読了 正当防衛で殺人を犯したと出頭してきた若い娘。しかし、彼女が主張する死体や証拠が出てこず、黙秘を始める。 随所に捻りを利かせたよくある面白いサスペンスから、最後にフランスミステリらしさをぶち込んできた。アルレー的な結末が好き。

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正当防衛で殺人を犯したと出頭してきた若い娘。しかし、彼女が主張する死体や証拠が出てこず、黙秘を始める。
随所に捻りを利かせたよくある面白いサスペンスから、最後にフランスミステリらしさをぶち込んできた。アルレー的な結末が好き。
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🇺🇸ボストン・テラン『その犬の歩むところ』#読了 傷だらけでたった一匹山道を歩く犬ギヴ。彼はどこから来て、何を見てきたのか。 イラク戦争、ハリケーン被害…様々な傷を負った人の悲しみに接した犬の物語。最後は涙なくして読めず、必死にハッピーエンドを祈った。犬好きに薦めてよいかは難しい。

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傷だらけでたった一匹山道を歩く犬ギヴ。彼はどこから来て、何を見てきたのか。
イラク戦争、ハリケーン被害…様々な傷を負った人の悲しみに接した犬の物語。最後は涙なくして読めず、必死にハッピーエンドを祈った。犬好きに薦めてよいかは難しい。
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🇺🇸エド・マクベイン『電話魔』#読了 婦人服商に頻繁に掛かってくる脅迫電話。それは管内の23軒の店に飛び火する。同じころ、詳細不明の老人の死体が。 87分署シリーズ第12作。「赤毛連盟」オマージュ。侵入計画は面白いが、犯行の煙幕がテロレベルでやりすぎよ。キャレラは相変わらず痛い思いを。

🇺🇸エド・マクベイン『電話魔』#読了

婦人服商に頻繁に掛かってくる脅迫電話。それは管内の23軒の店に飛び火する。同じころ、詳細不明の老人の死体が。
87分署シリーズ第12作。「赤毛連盟」オマージュ。侵入計画は面白いが、犯行の煙幕がテロレベルでやりすぎよ。キャレラは相変わらず痛い思いを。
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🇺🇸スタンリイ・エリン『九時から五時までの男』#読了 短篇の名手が贈る10編の奇妙な味。 邦題の表題作…定時で働く男が妻に内緒で犯す奇妙な犯罪。 原題の表題作…生活の邪魔になった老人抹殺を持ちかけられる。 好きなのは、ホラーみのある「ロバート」と衝撃のラスト「倅の質問」

🇺🇸スタンリイ・エリン『九時から五時までの男』#読了

短篇の名手が贈る10編の奇妙な味。
邦題の表題作…定時で働く男が妻に内緒で犯す奇妙な犯罪。
原題の表題作…生活の邪魔になった老人抹殺を持ちかけられる。
好きなのは、ホラーみのある「ロバート」と衝撃のラスト「倅の質問」
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🇺🇸アン・クレア『雪山書店と嘘つきな死体』#読了 ゴンドラの中で発見された男の死体。男は死の直前に書店を訪れ、『春にして君を離れ』の初版本を残していた。 クリスティのあれを念頭に置いて読んだら割とその通りで…。わかりやすいけれどコージーミステリにしてはいい謎解きなので次作も楽しみ。

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ゴンドラの中で発見された男の死体。男は死の直前に書店を訪れ、『春にして君を離れ』の初版本を残していた。
クリスティのあれを念頭に置いて読んだら割とその通りで…。わかりやすいけれどコージーミステリにしてはいい謎解きなので次作も楽しみ。
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🇬🇧アガサ・クリスティー『春にして君を離れ』#読了 イギリスに帰る途中で旧友に会ったジョーン。その会話がもとで今までの生活を振り返った彼女は思わぬ事実にたどり着く。 昨日の作品の影響で再読。クリスティー作品の中でもトップクラスの名作。毎回心が苦しくなるけれど何度も読んでしまう。

🇬🇧アガサ・クリスティー『春にして君を離れ』#読了

イギリスに帰る途中で旧友に会ったジョーン。その会話がもとで今までの生活を振り返った彼女は思わぬ事実にたどり着く。
昨日の作品の影響で再読。クリスティー作品の中でもトップクラスの名作。毎回心が苦しくなるけれど何度も読んでしまう。
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🇬🇧ジェニイ・サヴェージ『復讐クラブ』#読了 連続する少女暴行殺人事件。3人目の被害者の母アイリーンは精神の均衡を崩し、復讐の炎を燃え立たせる。 犯罪と復讐ではなく、娘を失った母と止めようとする捜査員の心理が主題。ドキュメンタリー風に仄めかされている悲劇的な結末。やはり救い難かった。

🇬🇧ジェニイ・サヴェージ『復讐クラブ』#読了

連続する少女暴行殺人事件。3人目の被害者の母アイリーンは精神の均衡を崩し、復讐の炎を燃え立たせる。
犯罪と復讐ではなく、娘を失った母と止めようとする捜査員の心理が主題。ドキュメンタリー風に仄めかされている悲劇的な結末。やはり救い難かった。
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🇮🇪ニコラス・ブレイク『血ぬられた報酬』#読了 妻と離婚して愛人と一緒になりたいネッド。ある日、漁港で男に目を付けられ、交換殺人の計画を持ち掛けられる。 妻の死をきっかけに変化していく男の心情。事件発生までのサスペンスもよいが、終盤の展開は感動的。その心理が結末に上手く繋がる。

🇮🇪ニコラス・ブレイク『血ぬられた報酬』#読了

妻と離婚して愛人と一緒になりたいネッド。ある日、漁港で男に目を付けられ、交換殺人の計画を持ち掛けられる。
妻の死をきっかけに変化していく男の心情。事件発生までのサスペンスもよいが、終盤の展開は感動的。その心理が結末に上手く繋がる。
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🇬🇧リチャード・コールズ『殺人は夕礼拝の前に』#読了 教会にトイレを設置するか否かで揉める村。そんな中、地主一族の関係者が剪定鋏で喉を掻き切られて殺される。 時代も舞台も見本のような英国コージーミステリ。緩い幕開けから重めの真相あたりも定番。特別感はないが、こういうのでいいんだよ。

🇬🇧リチャード・コールズ『殺人は夕礼拝の前に』#読了

教会にトイレを設置するか否かで揉める村。そんな中、地主一族の関係者が剪定鋏で喉を掻き切られて殺される。
時代も舞台も見本のような英国コージーミステリ。緩い幕開けから重めの真相あたりも定番。特別感はないが、こういうのでいいんだよ。